世界のプロレス探検隊

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Circle 6 Skewered Review アティカス・クーガー対MASADA他 ~GCW離脱、アティカス・クーガー立ち上げ新団体~

Circle 6 Skewered 3/19/2022

 

youtu.be

 

GCWを離脱したばかりのアティカス・クーガーとニック・ゲイジのマーチャンダイスサイトの運営やGCWでも裏方を務めるマイク・ジェヴォ―ギャン(Mike Gevorgian)が立ち上げ、アティカスの親分リッキー・シェイン・ペイジの長年の経験、カリフォルニアに拠点を置くWest Coast Proの協力も継ぎ込まれた新しいプロモーションで、44,OH!のメンバーが総出演となっています。

www.bodyslam.net

411mania.com

 

ビフ・ビューシック対ブロディ・キング
 巨漢と猪突猛進型のハードヒッティング。ド直球の内容だが、2人の持ち味は尻上がりに表れており、最後はかなりの熱気を生み出していた。語る内容は少ないけども見ればわかる熱戦。まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

West Coast Pro Wrestlingヘビー級王座戦-ノーDQマッチ
ジェイコブ・ファトゥ(c)対シュラック
 怪獣大戦争。想像が付かない組み合わせだが、決して混ぜるな危険というわけではなく、ファトゥもラフが強いので、上手くシュラックに対応出来ており、キャラクターレスリングとハードコアを織り交ぜ、流石にシュラックが受けたもののガラスボードまで飛び出すデスマッチ要素もありと、荒々しさ満点で期待以上の良試合となりました。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

ガラス・デスマッチ
アティカス・クーガー対MASADA
 昨年のGCW 『GCW rSpring Break Presented By 44OH!』での一戦から丸一年。新旧竹串マスター対決のシングル第2ラウンド。

Atticus Cogar vs. Masada (Video Package) - YouTube

 

 ヒール的素振りは見せるアティカスだが、今回は大会の主催者という事もあり、MASADAの猛攻を受け続ける珍しい展開が続く。アティカスは守勢に回るシーンも色気たっぷりに魅せる事が出来ており、反撃シーンではMASADA相手に真っ向から勝負出来る。

 対するMASADAも竹串攻撃の正統後継者相手ということもあり、攻守共にいつもよりもギアを数段階上げて試合を進めていたのが印象的。フィニッシュだけではなく、序盤から攻めでエグさを出しており、守りでは他の相手の時よりもガンガン受けており、それだけ認め合っている仲である事の証明。プロモーションの旗揚げに相応しい手に汗握る一進一退。

 20分超えのロングマッチとなったが、脚攻めに関節技も活用し、アクセントを付けていたのも効果的。大量の蛍光灯やガラスボードを使用した激闘の最後はやはり竹串。今ではデスマッチでは当たり前になりつつある竹串の威力を最大限高める演出もオリジネーターと正統後継者ならでは。デスマッチの激しさはもちろんのこと、2人の試合構築の上手さ、色気が最大限に発揮された好勝負。MASADAの近年の試合ではベストでしょう。GCWがアティカスを囲い込めなかったことを後悔させる逸品。好勝負。
評価:****


全体評価:8