GCW Homecoming 2021 Night2 7/25/2021
GCWタッグ王座戦
セカンド・ギア・クルー(c)(マンス・ワーナー&マシュー・ジャスティス対ダンテ・レオン&ニンジャ・マック
Haven't you checked out @GCWrestling_ #GCWHomecoming yet?
— FITE (@FiteTV) 2021年7月25日
A doomsday device with a chair to @NinjaMack1 might change your reasoning.
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凶悪な椅子攻撃とハイフライング。これだけ。ヘッドロックの位置がどうとか、ロックアップのやり方がどうとか。バッドエンドがどうとか。色々あるけども、そんなことマシュー・F'N・ジャスティスの凶悪な椅子攻撃と、ニンジャ・F'N・マックの驚愕のハイフライングさえあれば金も熱狂も生み出せる。
特にこの試合は、椅子攻撃祭り。その中でもダブルインパクト式椅子攻撃は、マックがノーガードで受けた事、マシューの上手さもあり、歴代トップレベルの椅子攻撃となりました。マシューに椅子攻撃部門の金メダルをあげたい。平均的良試合。
評価:***1/4
ジョーイ・ジャネラ対アティカス・クーガー
度重なる襲撃、リッキー・モートンをも巻き込んだ抗争決着戦は、試合前に蛍光灯、有刺鉄線ドア&スパイダーネットにガラスボードが持ち込まれるデスマッチ模様を呈す。序盤こそアティカスがデスマッチアイテムを受ける展開が続くも、ジョーイの自爆を機に、アティカスが反撃。格で言えばジョーイの方が上だが、レスラーの勢いで言えば今はアティカスの方が上。ジョーイ相手でも堂に入った立ち振る舞いを見せていて、ジョーイが押す展開でも見劣りはしない。むしろ久しぶりのデスマッチに少し躊躇があったジョーイを、アティカスが上手くフォローしていた程。
ストーリーベースなのかアクションベースなのか、はっきり出来ずどっちつかずだった印象は受けたものの、緑竹串、蛍光灯、ガラスボードと各種凶器を使ったシーンはインパクト十分。要所を締めて、上手くまとめた一戦でした。アティカスの株が更に上がる内容。中々良い試合。
評価:***1/2
ラッカス(w/”プリモ”ロビー・メリーノ)対カルヴィン・タンクマン
cagematchでは見事に低評価だが、正直まだラッカスが現役で表舞台に出て来れている事に意義がある。彼がいなかったらタンクマンは、こんなに早くブレイク出来てなかったかもしれない。試合は確かに悪い試合だが、ラッカスの生存確認とタンクマンにBLK OUTのTシャツを手渡したシーンが全て。シュラック×ネクロのシーンと同様の、歴史の伝承となる名シーンでした。
評価:**1/4
アリー・キャッチ(w/EFFY)対ペネロペ・フォード
この試合は、GCWの新旧ファーストレディ対決。ザンディグやらPCOやらその他諸々の猛獣達に酷い目に遭い、初期GCWの名シーンを生み出し続けたペネロペが遂に帰還!その大歓声は、ペネロペの貢献度の表れである。そして元カレジョーイのシマであるGCWに戻って来る事は、ジョーイとの関係が悪くないからこそ。(ジョーイは、ペネロペの旦那キップ・セイビアンとも仲良しとのことで、いかにジョーイが人間的に懐が深いかが良くわかる、ちなみに、セイビアンも妻の応援&パーカーとの再会もあり来場。試合中に映っていた。)
ただ今のGCWのファーストレディは私よと、コールを受け、開脚しているペネロペの頭を蹴り飛ばしたアリー。このスタートの1シーンだけでもこの試合は組んだ甲斐があった。クライマックスのボード破壊のミスは酷かったものの、感情剥き出しの激突は見応えがあった。小手先の技術よりも訴えるものがある。平均より上。
評価:***
デスマッチ(ノンタイトル・マッチ)
ドリュー・パーカー対ジミー・ロイド
23歳同い年のライバル対決。結局ノンタイトル・マッチとなったが、そんな事はお構いなしなぶっ飛び具合。良い意味で若さ溢れる疾走感とハイスポット連発のデスマッチ。序盤はこのカードお決まりの注射器攻撃で度肝を抜き、その後はこれでもかとガラスボードを使っていく苛烈さ。ガラスボードをただ使うだけでなく、割り方全てが強烈。そしてパーカーもロイドもこのカードに相当気合いが入っているのか、シリアスな乾いた表情も実に素晴らしい。ヤングボーイとはもう言わせない。その様な意気込みが痛い程伝わる。
Unreal #GCWHomecoming @GCWrestling_ @TheJimmyLLoyd @drewparker341 pic.twitter.com/dM4DGzB0v7
— 𝕯𝖆𝖇𝖇𝖆𝖙𝖍 (@AshDabbath) 2021年7月26日
SUNSET BOMMMMMMB OFF THE LADDER THROUGH THE GLASS #GCWHomecoming pic.twitter.com/V8fRu8V1Ya
— The Tripping Balls Demographic (@IsThisWrestling) 2021年7月26日
そしてクライマックスは、特大ラダーを使ったガラスボード葬連発でフィニッシュ。無駄もミスもなくスピードに乗り切ったまま完走出来たのは大きい。頑張りと意気込みが空回りせず、しっかり反映された熱戦。特別な再会となりました。好勝負。
評価:****
試合後、MJFお抱え弁護士兼ブライアン・マイヤースお抱え弁護士兼ジェイド・カーギルお抱えアシスタント兼新GCW世界王者マット・カルドナお抱え弁護士マーク・スターリングのプロモ。プロモで終わるのも中々ないけれども、GCWが裁判にトラウマがあるのと、まさにIWTVにも良く出ているスターリングの達者過ぎるGCWと客いじりのおかげで最高のプロモとなりました。そして最後はゲイジ、44OH!の登場から、9月のシカゴ大会でGCW ゲイジ軍対RSP率いる44 OH!のウォーゲームスがアナウンス。特大のサプライズで最高のネタ振りとなりました。素晴らしいアウトロでした。
全体評価:8.5