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TNA Under Siege 2024 Review ムスタファ・アリ対エース・オースチン/"ブロークン"マット・ハーディTNA復帰戦

TNA Under Siege 2024 5/3/2024

 

www.trillertv.com

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ジョナサン・グレシャム対KUSHIDA

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 グレシャムは、晩年のムタの様な黒マスクを被った黒マスクマンに。テクニカルな攻防は控え目に、怪奇派ギミックの試運転。対KUSHIDAということで技巧派対決を期待した人にとっては肩透かしだが、あくまでも新しく生まれ変わったグレシャムのショーケースでした。

 平均レベル。
評価:***

 

TNA Xディビジョン王座戦
ムスタファ・アリ(c)対エース・オースチン

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 場外ダイブの撃ち合いの様な華々しい攻防からスタートし、スピーディーな攻防の応酬で前半をまとめ、中盤はアリの腕攻めや脚攻めで終盤への伏線を作る。終盤はダメージを抱えながらも華やかに奮闘するオースチンと、セコンド介入を活用しつつ、寸前の所で逆転するヒール王者アリ。

 ヒールの小悪党さと凄腕軽量級戦士のミックス具合が絶妙。意味のない試合は作らないという確固たる意志を感じ取れる。対するオースチンもタッグでの活躍が多かったが、元王者として実力者アリに引けを取らない活躍を残す。元々の華やかさはキープしつつ、一つ一つの動きがかなり洗練されてきており、シングルプレイヤーとしても更なる高みに行ける雰囲気。無駄がなくなっている。
 意図を感じられるので、ダーティーな介入も全く嫌に思うことはない。MCMGがいなくなってもアリがXディビジョンの魅力を継承してくれているのが嬉しい限り。この試合だけでも観る価値はあります。

 好勝負。
評価:****

 

ザ・システム(ムース、エディ・エドワーズ&ブライアン・マイヤース)(w/アリーシャ・エドワーズ)対”ブロークン”マット・ハーディ&スピードボール・マウンテン(“スピードボール”マイク・ベイリー&トレント・セブン)

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 通常放送でもあるレベルの6人タッグだが、特番ということで長めに時間を取り、ボリュームアップ。マットは良くも悪くも変わらずだが、動き自体は悪くなく、ちゃんと動けている。テーブル葬も志願し、健在をアピール。脇を固める面々も安定の働き。安定した6人タッグでしたが、実質のメインはXディビジョン王座戦で、ボーナストラックの様な内容でした。

 平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:7