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TNA Rebellion 2024 Review ジョシュ・アレキサンダー対ハマーストーン3/マット・ハーディ、サミ、サンタナ復帰!

TNA Rebellion 2024 4/20/2024

 

www.trillertv.com

 

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TNA Xディビジョン王座戦
ムスタファ・アリ(c)対ジェイク・サムシング

 

 


 Xディビジョンで反則の巨体と怪力を持つ上に、軽量級並みに動けるサムシングに苦戦しながらも、メリハリを効かせながら、サムシングをスケールアップしていくアリの巧さが光る試合。

 迎撃式のカウンターを取り入れ、サムシングが決めたアリのティヘラを受け止めてのパワーボムはこの試合のハイライトでした。

 サムシングの猛攻を凌いだアリが小狡く仕留めたのも、目指すヒール像を真っ当していてさすがWWEで長く活躍しただけあるという印象。非常に噛み合っていた良試合で、個人的にはこの日一番好きな試合でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

フル・メタル・メイヘムマッチ
フランキー・カザリアン対エリック・ヤング

 


 テンポ良くTLCと各種凶器を使用していき、要所では若手顔負けのハードバンプを見せた両者。特にカザリアンが好調をキープしており、動きでも試合構築面でもEYをリードしていた。

 フィニッシュのテーブルへのフラックス・キャパシターは、上手くテーブルにヒットせず、EYが側頭部をカットしたヒヤリとしたものだったが、それ以外はTNAオリジナルズの意地を示した活躍でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

スティーヴ・マクリン対マイク・サンタナ

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 TNAと契約更新した?マクリンが要求したオープンチャレンジ。応えたのはAEWを退団したサンタナ!インディ時よりも少し絞って機動力とパワーを両立させたサンタナ。マクリンの安定感もあり、復帰戦としては合格点を挙げられる働きを見せていました。 

 平均より上。
評価:***

 

TNA世界タッグ王座戦
ザ・システム(c)(エディ・エドワーズ&ブライアン・マイヤース)(w/アリーシャ・エドワーズ)対スピードボール・マウンテン(“スピードボール”マイク・ベイリー&トレント・セブン)

 


 ベテランタッグのシステムによる隙のない試合運びが際立つ。SMもベテランタッグではあり、セブンもタッグの猛者ではあるものの、エドワーズとマイヤースの相性の良さ、シンクロ度合いはそれを凌駕していく。

 SMの反撃は見事で、必殺級連発で盛り上げたが、最終的には要所をまとめて確実に仕留めるシステムの巧さが印象的な良試合でした。
 中々良い試合。
評価:***1/2


ラスト・マン・スタンディングマッチ
ジョシュ・アレキサンダー対ハマーストーン

 

 


 前のフル・メタル・メイヘムと差別化するような、TLCを一切使わない攻防がメイン。とはいえエプロンへの投げや場外戦、鉄柱を使う攻防でラストマン戦らしい苛烈さをアピール。

 強力な侵略者に対し、受けやダメージ表現では脅威を感じさせながら、攻めに転じると団体のトップらしい堂々たる振る舞いで差を示す。ジョシュの魅力が発揮された一戦。

 クライマックスでは、画鋲への雪崩式ナイトメア・ペンデュラムという超危険技や花道での投げで、ド派手でありながら、世界観を崩さない武骨な締め方で見事にまとめていった。2人を引き立てるコンセプトと、期待通りの働きを行った両者。予想を超える好勝負でした。
 好勝負。
評価:****

 

TNA世界王座戦
ムース(c)(w/ザ・システム)対ニック・ネメス

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 アマレスの猛者だからこその鋭いテイクダウンやキレのある動きを見せるニックとそのニックを立てながらも要所で大技を放つムース。ベテラン同士らしく安定感のある攻防が印象的。所々噛み合わないところはあるものの、互いにカバーしながら試合を進めていく。特別な試合ではないものの、メインイベントとして及第点は挙げられる試合でもある。

 ムースは巧いけれど巧さが一番の武器になってはいけない選手だけに難しいところではあるが、マクリンを除けば任せられるヒール王者はムースしかいないので、しばらくはこれで行くしかないでしょう。

 中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:8.5