世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

WWE NXTレビュー 2024 ウルフ・ドッグス対アクシアム&フレイザー/イリア・ドラグノフ対20歳の超新星ジャヴォーン・エヴァンス

WWE NXT #726 3/26/2024
ウルフ・ドッグス(ブロン・ブレイカー&バロン・コービン)対アルファ・アカデミー(戸澤陽&オーティス)(w/マキシン・デュプリ)

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 戸澤とオーティスをしっかり凸凹タッグとして成立させており、見せ場をかなり与えることでタッグ王座戦として成立。期待に応えた戸澤オーティスの活躍を受け切った、ウルフ・ドッグスの気持ち良いまでの反撃も見事なスプリントマッチでした。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

WWE NXT #728 4/9/2024
WWE NXTタッグ王座戦
ウルフ・ドッグス(c)(ブロン・ブレイカー&バロン・コービン)対アクシアム&ネイサン・フレイザー

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 このカードの3部作も遂に決着。
 結果的にこの試合で解散となってしまうウルフ・ドッグスだが、タッグとしての完成度はますます上がっており。タッグを消滅させるのが惜しい。アクシアムとフレイザーのハイフライヤーコンビに対する対応力もますます上がっており、スピードに付いていく上に圧倒的なパワーで凌駕する。

 意図的に隙を作りだし、その隙を突いた攻撃を皮切りに波状攻撃を見舞うことで乗り越えていくアクシアム&フレイザー。真っ向勝負ではあるものの、虚は突いて行く。その攻防の作り方がこの試合の世界観に絶妙に合っている。ウルフ・ドッグスの価値は落とさずに、アクシアム&フレイザーの価値だけ上げていくバランス感覚が特筆すべき点。

 クライマックスにかけてのフルスロットル感も見事。スピードを落とさずに完走。自分達の土俵ではないが、それをモノにしたウルフ・ドッグスの実力を改めて堪能出来る一戦。スプリントマッチの概念を超えて来るハイレベルな内容でした。
 好勝負。
評価:****

 

WWE NXT #729 4/16/2024
イリア・ドラグノフ対ジャヴォーン・エヴァンス

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 オスプレイが来ないなら、リコシェやコフィも年齢を重ねて、次世代のハイフライヤーが欲しいなら、自分達で作れば良いじゃないかということで白羽の矢が立ったのは超新星、若干20歳のエヴァンス(インディではジェイ・マラカイ)。

 類稀なる跳躍力とバネは、攻守に渡りインパクトを与える。一目見ただけでこの選手の身体能力は凄い!と実感させる力を持っている。それ以外の部分も一定のレベルは持っており、カーメロがいなくなり、トリックがエースとなったため、その後の若手黒人枠をすぐさまゲットしたのも頷ける。

 王者イリア相手に堂々の健闘。イリアも対ハイフライヤー向けに調整を施しながら、活躍を引き出していた。エヴァンスに期待したくなる狙い通りのショーケースでした。
 平均より上。
評価:***

 

スティール・ケージマッチ
カーメロ・ヘイズ対トリック・ウィリアムス

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 フォールとギブアップのみが勝利条件の金網戦。カーメロのメインロスター入りが控えており、本当ならじっくりとストーリーを作らなければいけない中、早急に行われた決着戦。カーメロがセコンドを使い凶器攻撃を見舞うといった演出はあるものの、基本的には一進一退。

 身体能力の高さを誇示しながら、金網戦の基本をなぞらえていく形で安定している。ただ全てに巻きが入っている。身体能力の高さが信条の2人ということもあり、試合のテンポが重たくないため、良さが出ているという見方は出来るものの、今のこのカードに期待する内容には遠い。手は合っており良い試合だが、物足りなさは残る。続きはRAWかSDでといったところでしょう。

 平均的良試合。
評価:***1/4