WWE NXT #697 9/5/2023
WWE NXT女子王座戦
ティファニー・ストラットン(c)対キアナ・ジェームズ
スーパーアスリート達による身体能力の限りを尽くしたショーケース。それはハイフライヤーの様に飛び回るのではなく、運動量は多く、動きは鋭くキビキビと。
レベルによっては余裕で男子を超えるフィジカルの強さを管理プロレスのサポートを受けながら披露していく。短めの試合時間も適正。その中に魅力を詰め込む事を念頭に作り込まれた内容。
期待の若手アスリート2人による現状WWEにしか出来ない可能性に満ち溢れた試合でした。
平均的良試合。
評価:＊＊＊1/4
グローバル・ヘリテージ・インビテーショナル グループA
ブッチ対アクシアム
ブッチがブリットプロレスらしい激しくテクニカルな攻撃で支配していけば、アクシアムは持ち前の軽快な攻撃と得意のサブミッションで反撃。
ブッチの復活とアクシアムのアピールを同時並行に実施。ブッチが本来の姿を取り戻しつつあり、その激しさ上手さが試合に色濃く反映されている期待以上の熱戦。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
ノーDQマッチ
ブロン・ブレイカー対ヴォン・ワグナー(w/Mr.ストーン)
ビッグマン同士のハードコアブロウル。凶器が序盤から飛び出す乱戦。WWE仕様の過激度ではあるものの、凶器攻撃以上に恵まれた体躯を活かした肉弾戦も魅力の一つ。
WWEのハードコアにしか出来ないスケールの大きさを実現出来ている。更に実況席や場外の壁を貫通するど迫力のスポットもありと、試合後の一幕がフィーチャーされてしまったものの、試合そのもののクオリティは確実に備わっていた。
好勝負。
評価:＊＊＊＊
全体評価:7.5+
WWE NXT #698 9/12/2023
#1コンテンダー(NXT王座)
イリア・ドラグノフ対ウェス・リー
イリアの破壊力の高い攻撃とウェスの稲妻の様な攻撃と受けが融合した一戦。一つ一つの攻防で印象に残るシーンを次々と生み出していく。リング内も場外も広く使い立体的に。イリアのジャーマンで実況席にウェスを突き刺したのはこの試合のハイライト。
トップ戦線でも難なく存在感を発揮出来ているのは素晴らしい。インディのテイストはふんだんに散りばめられていたけども、WWEのスケールにまとめていたのも高ポイント。トップ王座戦でも通用する見応え満点の好勝負。
評価:＊＊＊＊
グローバル・ヘリテージ・インビテーショナル グループA
タイラー・ベイト対アクシアム
NXT UKでもライバル関係を築き上げていた両者らしく、互いのことを知り尽くした関係だからこそ出来る攻防チェーン数の多いフルスロットルな内容。度肝を抜くインパクト満点の攻防からテクニカルな攻防まで網羅。
体格の劣るアクシアムがUKで戦っていた相手とはいえ、USでも目立つスポットを与えられ続けているのが凄まじい。体格に優っているということで、ベイトの怪力が際立っていたのも大きなポイント。中身の濃い一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
WWE NXT女子王座戦
ティファニー・ストラットン(c)対ベッキー・リンチ
団体を背負う大スターベッキーがグランドスラムを賭けて、ティファニーに挑む構図。メリハリの効いたスピーディーな攻防からスタートし、ティファニーの身体能力の高さをフィーチャーしながら、地力に勝るベッキーがテクニカルな攻撃で応戦。
技数が少なくても派手な攻撃が少なくても、効果的な技セットと得たカリスマ性とキャラクターで制圧してしまう姿は、ティファニーが最終的に行き着く終着地ではあるものの、リア、ビアンカ、シャーロット辺りに匹敵するパワーと高難易度な飛び技や動きが出来る身体能力を持つティファニーは、ベッキーが出来ないことをやってのける脅威の存在。相互補完しながら試合を発展させていく相乗効果を生み出している。
ベッキーの様な相手の魅力を引き出せるレスラー能力の高い選手が相手とあって、ティファニーの潜在能力が極限まで引き出されていた一戦。全編通して見応え十分だが、激しくも丁寧なセットアップからの豪快な攻防連発のクライマックスまで目が離せない内容となっており、互いの良さが前面に溢れた好勝負となっている。
ティファニーのメインロスターへの通行手形となる一戦となっており、ノーマーシーの再戦も期待したい。文句無しに好勝負。
評価:＊＊＊＊1/4
全体評価:8.5
