WWE Monday Night RAW #1583 9/25/2023
WWE NXTノース・アメリカン王座戦
“ダーティ”ドミニク・ミステリオ(c)対ドラゴン・リー
NXTでの対戦よりも更に精度を上げたこのカード。
リーのダイナミックな攻撃に、緩急を効かせた試合運びで試合を広げていくドミニク。RAWの舞台でも臆する事なく清々しいまでのルチャアクションを遂行し、お互いを高め合っていく。長らく続いていくライバル関係が構築出来たといっても良い印象。
リーの活躍もあり、ドミニクのレスラーとしての成長をストレートに感じる事が出来る一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
WWE Monday Night RAW #1589 11/6/2023
#1コンテンダー・マッチ(IC王座)
ザ・ミズ対リコシェ対ブロンソン・リード対アイヴァー
ミズ以外は全員日本マットでトップを張っていた猛者揃い。アイヴァーとブロンソンが体躯を活かした重爆攻撃を見せ、リコシェは身体能力を生かし、ミズは狡猾なバランサー。
殆どフェイスターンしかけているミズは、隙は突くものの、基本はクリーンであり、その分実力をストレートに発揮出来ている。どんな相手どんな環境でも求められる結果を残すのがミズ。
リコシェの脳震盪の様なダメージでケチが付いてしまったものの、4者4様の持ち味が存分に発揮されたWWEらしい4ウェイでした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
WWE世界ヘビー級王座戦
セス・”フリーキン”・ローリンズ(c)対サミ・ゼイン
オーソドックスな攻防で魅せるトップスター対決。
フェイス対決という事で一進一退の攻防が続く中にも、サミがチェンジオブペース用だったブルーサンダーボムを準フィニッシャーに格上げしていたことにより、ヘルヴァキック以外にも勝ちを狙える様になっていて、攻防の厚みをより生み出すことに成功。細かな点ではあるが、加点をもたらしていた。
通常放送のメインとしては十分な良試合。サミが、メインイベンターの活躍が出来ることを再定義出来た試合。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7
WWE Friday Night SmackDown #1265 11/17/2023
ドラゴン・リー対アクシアム
プッシュを受けるリーのみならず、SD初登場となってアクシアムも軽快な動き、豪快かつ華麗な攻撃を繰り出し、大会場を魅了していく。
これくらいは朝飯前に出来る選手達だが、それをそのままSDでもパッケージングして見せる事が出来る環境なのが今のWWEである。
人口が増え続け、重要な市場となる中南米、ラテン社会に対するアプローチは重要課題である事は見て取れる。このドラゴン・リー、ドミニク、LWO、そして今回のアクシアムがレイ・ミステリオ、エディ・ゲレロ以外ルチャ不毛の地だったWWEにおいてプッシュされている意味を日本でも伝えていく必要があるだろう。
それを抜きにしても、素晴らしい試合内容となっており、この2人、特にアクシアムのショーケースとしても十分過ぎる熱戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
WWE Monday Night RAW #1591 11/20/2023
ベッキー・リンチ対ザイア・リー
最近改めてプッシュの対象となりつつあるザイア。一撃必殺の蹴りは他を寄せ付けない魅力を放っているが、それ以外は未だぎこちなさが残る。
それでもかなり改善はしていて、加えてベッキーのキャリーがかなり効いているおかげもあり、楽しめる良試合となりました。ベッキーが完全にコントロールした内容ではあるものの、ザイアの試合の中ではベスト級でしょう。
平均的良試合。
評価:***1/4