AEW Dynasty 4/21/2024
AEWコンチネンタル王座戦
オカダ・カズチカ(c)対PAC
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— SirLARIATO (@SirLARIATO) 2024年4月22日
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#AEW Continental Champion, ‘The Rainmaker’ Kazuchika Okada makes his way to the ring for his first-ever title defense here in #AEW@rainmakerXokada
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年4月22日
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交わらなかったけれども、互いに龍の遺伝子を持つ選手同士の対決。カメラワークや他のスポーツ的な入場前にレポーターを登場させる演出は、AEWのプロダクション力の向上を認識させるものである。
(ルネ・パケットも単なるインタビュアー以上の活躍を見せている。)
試合に入ると、どう頑張っても偉大すぎて歓声が飛ぶオカダを、技数を極限まで減らし、試合運びもかなりゆったりと間を取るようにして、これまでのオカダと差別化を図る。PACに多く攻めるパートを与えたのも違いを生み出した要因。
PACが変にフェイスターンせず、バスタードとしてのヒールキャラを貫いたまま、ダークヒーローとして振る舞えるのも利点。互いの魅力は崩さずに、このマッチメイクに合った最高の形を生み出している。
レインメーカーポーズの際に中指を立てて遂にブーイングを誘ったオカダ。かつてのヒールの時とは違う、無理に虚勢を張るのではなく、ナチュラルに尊大ヒールを演じており、まさにエリートたる姿を表現している。ヒールの試合運びも全く問題なく対応しており、このオカダの働きであれば、AEWのトップだけでなく、WWEであっても活躍出来ることを確信させる。オカダ新章に対する完璧なディレクションに惚れ惚れし、PACとのマッチアップも非常にスイングしていた。
そしてメインイベント級の好勝負でありながらも、メインを喰う様な下品さはなく上品。まさに至極のスターターです。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
AEW女子世界王座戦
“タイムレス”トニー・ストーム(c)(w/ルーサー&マライア・メイ)対サンダー・ロサ
Thunder Rosa takes it to the skies!
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Thunder Rosa is still in this fight!
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ジェリコへの大ブーイング大会の後で空気は悪かったが、いつもの死者の日ペイントをせずに登場したロサの気迫満点の動きにより、会場の空気感が締まったのが如実にわかる試合。
トニーも元々はストロングな魅力を持つ選手だけに、タイムレス以前の力強い攻防を披露。ここまででも中々のボリュームのため、観客の疲れは感じるものの、実力者2人だけあり、シリアスでハードな攻防多数の良試合になりました。セコンドの使い方も適切なものでした。
中々良い試合。
評価:***1/2
ブライアン・ダニエルソン対ウィル・オスプレイ
この試合を表現する言葉が底を尽きました。
— AEW ジャパン (@AEW_jp) 2024年4月22日
すべてはPPVでご覧ください。#AEWDynasty
ブライアン・ダニエルソン v ウィル・オスプレイ
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An incredible exchange between Ospreay and Danielson!@bryandanielson | @WillOspreay
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オスプレイのファストペースに合わせても難なく対応出来ますよと言わんばかりのブライアン。サブミッションの使い手ではないので、その応酬で発展させることは限りがあるものの、日本で鍛えたヘビーとクルーザー両方の魅力を持つ打撃を駆使することでブライアンにも応戦する事が出来ている。
既にベスト・イン・ザ・ワールドではあるが、ベスト・イン・ザ・ワールド界でも、更に上位に存在するブライアンに遂にオスプレイが到達した。その権利を有するだけの存在である事を誇示。
中盤までは、キラーモードではなく、潰しに行きつつも基本的にはオスプレイを立てる試合運びだったブライアンだが、終盤に進むにつれて両者ともギアを上げて、キラーモードに近い形へスイッチ。
問題となったストーム・ドライバー93’の封印については、恐らくワークだとは思うが、その前に雪崩式タイガー・スープレックスやモロに顔面に打ち込んでいる迎撃式ブサイク・ニーというクレイジームーブをブライアンが放っているくらいなので不問。オスプレイに対する長期的な計画の一環でしょう。
全編通して完璧な内容に違いないが、終盤以降の熱量は特に圧倒的。高い高い期待値を最も容易く超えていく素晴らしいドリームマッチでした。それでいてまだこのカードならこれがマスターピースではないと思わせる試合でもある。それはオスプレイが世界最高のレスラーであり、世界最高のスーパースターになった時に完成する事でしょう。後はブライアンがそうなるまでプロレスを続けているかどうか。
いずれにしてもショーをスティールした名勝負でした。
文句無しに名勝負。
評価:****3/4
AEW世界タッグ王座新王者決定戦-ラダー・マッチ
ヤング・バックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)対FTR(ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)
Bodies are flying EVERYWHERE!@daxftr | @cashwheelerFTR | @YoungBucks
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"I hope that snap was a ladder and not a bone!"@daxftr | @cashwheelerFTR | @YoungBucks
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WHAT THE HELL IS JACK PERRY DOING HERE?!@boy_myth_legend | @daxftr | @cashwheelerFTR | @YoungBucks
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かつてのドリームマッチももう幾度となく戦っていれば既視感満載のカードに。しかし、プロレス業界におけるタッグ頂上決戦には変わりはない。ギミックチェンジしたバックスは技数を減らし、拳と煽りのヒールプレイを軸に進め、後は凶器攻撃を放っていく。
対するFTRは、ウィーラーのハイフライングとハードバンプに、ダックスの大流血を織り交ぜ、要所では必殺の連携を放っていく形と隙のない対応。試合内容においては、MOTYを狙えるものではないものの、全く隙はないハイレベルなラダー戦。エンタメ力は強いものの、それに寄り過ぎないバランス感覚も備えている。
ラダー戦とは言いつつも実質TLC戦という様なテーブル破壊も多数ありと、この前の試合を経た後の燃え尽きに対応可能な非常に楽しめるハードコア。
そして最後は満を持してのジャック・ペリー登場。わかってはいてもやっぱり興奮してしまうビッグサプライズでした。好勝負。
評価:****
AEW世界王座戦
サモア・ジョー(c)対スワーブ・ストリックランド(w/プリンス・ナナ)
What an entrance by the challenger Swerve Strickland
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年4月22日
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マーベル映画『ブラックパンサー』の超人気ヴィラン、キルモンガーに扮したコスチュームを身に纏い、その上にエンバシーの元リーダー、”クラウン・ジュエル”故ジミー・レイヴのローブを着用し登場したスワーブの格好良い入場がこの試合のハイライト。
その後は熱戦続きの大会で疲れ果てた会場の熱を冷め切らない様に適切にキープしながら、各種得意技や腕攻めで構築。堅実なメインイベントではあったが、正直ここでスワーブが取るのは予想外でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:9.5