AEW Collision #43 4/27/2024
レイ・フェニックス(w/アレックス・アブラハンテス)対ザ・ビースト・モートス
フェニックスの復帰戦は、勝手をわかっている元ブラック・タウルスとの一戦。フェニックスは試運転の意味合いが強かったが、得意のビッグダイブにハードバンプも披露し復活をアピール。
対するモートスも名前は変わっても持ち前のパワー&ハイフライングは健在。マスク裂きといったルードワークで試合を堅実に構築した後は、フェニックスと共に見応え十分なアクションを披露。
このカードは全快なら好勝負以上は容易に生み出せるカード。今回はTVサイズになっているとはいえ、フェニックスの復活とモートスのアピール、両方を狙い通りに成功させた良試合でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
ジ・アクレイムド(マックス・キャスター&アンソニー・ボーウェンス)(w/ダディ・アス)対グリゾルド・・ヤング・ベテランズ(ザック・ギブソン&ジェームス・ドレイク)
GYVが遂にAEWにも到達。アクレイムド王座返り咲きロードとGYVのトライアウトを兼ねた試合。団体屈指の人気者であり、元王者のアクレイムドに対して、GYVに多くの見せ場が与えられたところに期待度が伺える。
その期待通りに見事な連携を多数披露したGYV。かけられた期待には1発回答といっても良い活躍でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
AEW世界王座戦
スワーブ・ストリックランド(c)(w/プリンス・ナナ)対クラウディオ・カスタニョーリ
世代は異なるがインディからの叩き上げ、元WWE、そして新旧エンバシー・メンバーと共通点は多い選手対決。グラウンドから手四つの攻防で厳かにスタートした後は、徐々に試合の強度を加えていく形。ベースはオーソドックスな一進一退。その中に互いの持ち味をしっかり組み込んでいく形。
トップに立つ選手は、何でも出来なければ出来ないと言わんばかりに、クラウディオの土俵でも戦えるスワーブの対応力の高さを示す。スワーブストンプを巡る攻防も冴えており、見事なメインイベントを生み出しました。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:8
AEW Rampage #142 4/27/2024
パーキング・ロット・ファイト
トレント・バレッタ対チャック・テイラー
遂に袂を分けたベストフレンズ。その決戦の舞台は、ベストフレンズが激戦を繰り広げてきた駐車場。チャッキーがPWG時代のベストフレンズTシャツを着用していたのが泣ける演出。
試合は、各種凶器に蛍光灯やガラスも飛び出すピュアバイオレンス。時間の制約も何のその、良いストーリーテリングと気持ちの入ったシリアスファイト。両者の大流血もありと、ダスティン×グレッグ対決はやはり特別と感じさせる素晴らしいハードコア・マッチでした。後5分あれば、名勝負入りの可能性もあったでしょう。
好勝負。
評価:****
サンダー・ロサ対ディオナ・パラッツォ
Check out Thunder Rosa vs. Deonna Purrazzo from Slammiversary 2021.
— TNA Wrestling (@ThisIsTNA) 2024年3月17日
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ディオナのヒールターンに向けた試金石。
実際試合後にヒールターンを果たす訳だが、ヒールプレイの安定感とテクニカルな魅力を出す意味でもやはりディオナはヒールの方が良い。対するメキシコが誇る燃える闘魂ロサが持つ荒々しいスタイルとの対比にもなっているのはポイントである。
試金石の意味合いが強いので、まったりと時間を取っており、終盤少し間延びしたものの、全体的には良質なプロレスリングを提供してくれました。
平均的良試合。
評価:***1/4
全体評価:7