AEW Dynamite #234 3/27/2024
ウィル・オスプレイ対柴田勝頼
柴田のスタイルに合わせてもベスト・イン・ザ・ワールドのクオリティをキープ出来るオスプレイのアピールマッチ。
鋭角な投げの受けや顔面への打撃を多く喰らうことでトップフォームに近づいていることを印象付ける柴田と、柴田の攻撃を過度にならないギリギリのレベルでこれでもかとスケールアップさせるオスプレイの受けや試合構築は絶品。
新日本プロレススタイルだが、TVプロレスの体裁もしっかり取っており、そのバランス感覚も見事。復調した柴田でさえもオスプレイが完全に喰ってしまう恐ろしさ。相変わらず次元が違う。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
#1コンテンダー・マッチ(AEW世界王座)
スワーブ・ストリックランド(w/プリンス・ナナ)対竹下幸之介(w/ドン・キャリス)
フェイスターンを遂げたスワーブが、竹下の類稀なる身体能力を活かした猛攻をダウンベースの受けで引き立てる形。
竹下は十二分に凄い。業界トップの身体能力とスキルなのは言うまでもなく、AEWでも充分通用している。スワーブをドミネイトしても説得力を持っている。それは本当に凄いこと。
しかし、オスプレイと並べると、試合の幅や表現力・アピール力でどうしても劣ってしまう。竹下が悪いのではなく、オスプレイが凄すぎる。スーパーアスリートの日本人がアメリカでやる上の限界があるので、安易にオスプレイと竹下を並べる方が良くはない。
単純なクオリティは言うまでもなく素晴らしく、スワーブのサポートもあり、見事に相乗効果を起こしていた。好勝負。
評価:****
全体評価:7.5+
AEW Collision #39 3/30/2024
AEW TNT王座戦
アダム・コープランド(c)対マット・カルドナ
エッジ対エッジヘッズまさかの激突。現地木曜日にTNAに復帰を果たし、土曜日にはAEWに登場し、念願のコープランド戦を遂行。この対戦が実現した時点で勝負は勝っている。
カルドナのGCW他インディ仕込みのヒールプレイと煽りに、WWE仕込みのシンプルかつスケールの大きいプロレスで魅了。コープランドがカルドナにやりたいようにやらせて、進化を遂げたカルドナがその進化の跡をかつての軍団長に示していく微笑ましい試合内容。過激なことをしていなくても、記憶に残る戦い。
マッチメイクの妙とノスタルジーの賜物そして今もなお良いコンディションをキープし、第一線で活躍し続ける両者の魅力が詰まった良試合でした。
中々良い試合。
評価:***1/2