Beyond Wrestling Never Say Never 8/31/2024
マット・マコウスキ対”ファンシー”ライアン・クランシー
基本技で戦うクラシカルなスタイルのクランシー対元MMAファイターのマコウスキ。手に汗握るグラウンドの攻防から期待値を上げてくれる試合。先輩格になるマコウスキがヒール調で荒々しく構築していくことで、クランシーのアンダードッグ性が光る。
派手な技をあえて使わないスタイルではあるものの、ボディスラムを雪崩式で使用したり、ドロップキック筆頭に一つ一つの動きが豪快なので、基本技でも説得力は確かに備わっている。互いの持ち味が発揮された良試合です。
中々良い試合。
評価:***1/2
ロビー・イーグルス対TJクロフォード
スナイパー・オブ・ザ・スカイ対シルバー・スナイパーのスナイパー対決。狙撃手だけあり、切れ味鋭い動きから来るシャープな打撃とソリッドな試合運びで試合構築。
BeyondレギュラーのTJが煽り倒すヒールプレイを使うことで、熱気が逃げていかない。華麗ではあるものの、わかりやすく派手なスタイルではないロビーなので、TJの戦略は嵌っている。
ロビーもいつも以上に盛り上げを意識しながら、的確な攻撃で応戦。最後まで鋭さをキープしながら走り切りました。米インディでもロビーがやれることをアピールしたとともに、TJの実力も世界にアピール出来た一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
アンソニー・グリーン対ドノヴァン・ダイジャック
2人のホームマットでなければ、このカードでここまでの長尺は与えられないだろう。ダイジャックがドミネイトする様な試合になっていくはず。という意味ではかなりレア度が高い試合内容。
ダイジャックの猛攻に苦戦するも、鉄柱攻撃でダイジャックが流血してからは、AGが緩急織り交ぜた攻撃でダイジャックを押し込んでいく。今のキャラクターやルックスだと、ダイジャックのフェイスは余りにも似合っていないため、視覚的な違和感はあるものの、ベテラン2人なので試合を壊さずに、役割を全う。
AGの試合巧者らしさも発揮されており、一定のレベルは確保。終盤は共に豪快な攻撃を決めていく形。マイクを握って罵倒するシーンは蛇足感があるものの、フェイスヒールを意識するための演出で理解は出来る。プラスマイナス両方の要素があったロングマッチ、総合するとまあまあ良い試合レベルでした。
評価:***1/2
全体評価:7.5+