AEW Dynamite #210 - Title Tuesday 2023 10/10/2023
#1コンテンダー・マッチ(TNT王座)
ブライアン・ダニエルソン対スワーブ・ストリックランド(w/プリンス・ナナ)
ワシントン州出身対決の激突。世界一のテクニカルレスラー、元WWE世界王者ブライアンに対して、テクニックで負けない所を示し、その後連戦のダメージが色濃いブライアンに容赦なき攻撃を次々と浴びせる。
ブライアンはキラーモードというよりは、スワーブをプッシュする意図の強いスタンスで挑んでいる中で、スワーブはブライアンの想定していたレベルの上を見せる事で、団体のトップスターを背負う姿勢を示す。テクニック、ハイフライング、ラフ、ヒールプレイ全てを織り交ぜた試合構築はハイレベル。
ブライアンがギアを切り替えた終盤は、更にボリュームアップ。アクション面、表現面両方が最高水準。それでいてまだ可能性に満ち溢れているのが素晴らしい。スワーブの存在価値の高さをまた知らしめた激戦。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
ジェイ・ホワイト(w/ジュース・ロビンソン&ザ・ガンズ)対”ハングマン”アダム・ペイジ
ハングマンの厳しい攻撃とジェイののらりくらりとした試合構築が軸。ジェイの得意な脚攻めをスケールアップするハングマンのダメージ表現も的確。
クオリティ重視ではなく、ある程度抑えられたものではあるものの、両者の持ち味は存分に出た一戦。助演陣も豊富で楽しめる内容でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
アダム・コープランド対ルチャサウルス(w/クリスチャン・ケイジ&ニック・ウェイン)
コープランドのAEWデビュー戦。その前に、ジャッジメントやベス・フェニックスまで引き合いに出したクリスチャンの極上のプロモからスタート。WWEでもここまでヒートを買える選手は中々いない。さすがクリスチャン。
試合は、ニックの助太刀からの奇襲もあり、ルチャサウルスが一方的にドミネイトをする形。コープランドは安定の演技力でダメージを表現。ストーリー重視の内容なので、コープランドが躍動する内容なく、キャッチーなものではなかったが、あくまでも序章ということで。
試合後の乱闘では、クリスチャンにルベル・ロックを決めたブライアン・ダニエルソンを眺めるコープランドの画が見事。WWEでも抗争を繰り広げ、ローマン・レインズを交えて、レッスルマニアのメインを飾ったのも記憶に新しい。この画を見せたかったのは納得。
平均より上。
評価:***
全体評価:8