世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW Review 2023 Continental Classic 2023 クラウディオ・カスタニョーリ対ブライアン・ダニエルソン他

AEW Dynamite #219 - Winter Is Coming 2023 12/13/2023

コンチネンタル・クラシック・ブルー・リーグ公式戦
アンドラーデ・エル・イドロ対ブロディ・キング

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 ブロディの重爆攻撃に対し、いつも以上にハイフライングの度合いを強めたアンドラーデの構図がヒット。ハードな攻撃の数々を耐え抜いたアンドラーデの反撃も、試合の中でストーリーテリングが生じており、アンドラーデ支持、This is Awesomeチャントが起きたのも頷ける。思わぬ良試合でした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

コンチネンタル・クラシック・ゴールド・リーグ公式戦
ジョン・モクスリー対スワーブ・ストリックランド

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 元CZW世界ヘビー級王者同士の激突であり、スワーブがLUのキルショット時代から注目していたモクスリー待望のマッチアップ。モクスリーの荒々しいコンバットスポーツスタイルにも難なく対応出来るスワーブの能力の高さが堪能出来る。

 現世代と新世代メガスター同士の 激突。死力を尽くし切らない様に作られていて、この試合こそストーリーを組んでじっくりやらせるべきなのを証明した一戦。手が合うのは確認出来たので、次に期待したいところ。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

AEW Dynamite #220 - Holiday Bash 2023 12/20/2023
コンチネンタル・クラシック・ゴールド・リーグ公式戦
ジョン・モクスリー対ジェイ・ホワイト

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 徹底的な脚攻めでリーグ首位のモクスリーを文字通り足止めしたジェイの狡猾さが光る形。それに対するモクスリーの反撃はいつもよりは抑え目。リーグ決勝に向けて抑えられた内容であり、ジェイの強さ上手さを最強の狂犬モクスリー相手に示す事で、改めて再構築した試合でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

AEW Collision #28 - Holiday Bash 2023 12/23/2023
コンチネンタル・クラシック・ブルー・リーグ公式戦
クラウディオ・カスタニョーリ対ブライアン・ダニエルソン

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 BCC同門対決であり、昔からのライバル対決でもある。
互いの行動や技を読み切っていて、ゴツゴツとした打撃戦、ラフ攻撃にサブミッションの中に、この2人だからこそのカウンターがしっかりと組み込まれている極上のマッチメイク。

 強さ上手さ溢れるクラウディオのコンプリート・ファイターとしての魅力がこれでとかと含まれており、ブライアンも対等に張り合いながらも、絶妙に調節を行い、苦戦模様を演出。
 意図的にスポーツライクな仕上がりではあるものの、インディ〜WWE〜AEWと長きに渡るライバル関係を示してくれる事で、重厚さを生み出すことに成功。いつまででも見ていられる濃密な20分でした。

 名勝負。
評価:****1/2

 

AEW Dynamite #221 - New Year's Smash 2023 12/27/2023

コンチネンタル・クラシック・ゴールド・リーグ決勝
ジョン・モクスリー対ジェイ・ホワイト対スワーブ・ストリックランド

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 客席に傾れ込む場外戦で少し雰囲気を変えたスタートから、リーグ戦で熱戦を繰り広げてきたカード、それぞれの魅力を表現していく展開。

 ジェイは狡猾に、モクスリーは獰猛に、スワーブは飄々と、ベビー/ヒールを明確にしていないからこそ、個人として優勝決定戦に勝ち上がりたい、ただ己の勝利の為にすべきことを追求するという、アメリカンプロレスとしての体裁や各々のキャラクターはキープしつつ、スポーツライクに試合を進めていく。

 日本プロレスと微妙に差別化を図りながら、WWEとは明確に差別化を図る。TKの目指す試合の形が見えた内容といっても良いでしょう。自由にやっているから簡単そうで難しいお題も、演者の実力が高いからこそ形となっている。どの組み合わせを取っても合格点を与えられるハイレベルな攻防を連発。ジェイとスワーブは、シングルレスラーとして更に団体内の評価を上げる事に成功。密度の高い3ウェイでした。
 文句無しに好勝負。
評価:****1/4

 

コンチネンタル・クラシック・ブルー・リーグ 決勝進出者決定戦
ブライアン・ダニエルソン対エディ・キングストン

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 クラウディオには勝利したものの、ブライアンにはまだ勝利がないキングストン。それを嘲笑うかの様なブライアンは、ハードヒッティングとヒールプレイを組み合わせ、格上感を演出。人気者でアンダードッグこそ一番映えるキングストンの良さを際立たせる。

 キングストンもダメージ表現や上手くいかないもどかしさは絶妙に表現しながら、魂が籠った強烈な逆水平を放っていく。シンプルな肉弾戦に沢山の技術とストーリーテリングが詰まっている熱戦。フラストレーションを解き放つかの様なクライマックスの波状攻撃も印象に残る。この2人、今のこの2人だからこそ表現出来た好勝負でした。

 文句無しに好勝負。
評価:****1/4

全体評価:7.5+