TNA Sacrifice 2024 3/8/2024
ニック・ネメス対スティーヴ・マクリン
この2人が激突するとWWEの様な空気感が増す。ニックはもちろんのこと、マクリンもTNAで躍進を遂げ、ニックに匹敵するスターパワーを持っている。基本的な攻防も迫力があれば印象がかなり良くなることをわかっている両者。マクリンの重戦車感とニックの唯一無二の受けの技術も相乗効果を生み出す。
更には、鉄柱激突を超えてリングアナのテーブルまで飛んでいくマクリンのショルダータックル大自爆をきっかけに試合のギアが上がっていき、必殺級の攻防、掟破りの必殺技とまるでメインの王座戦であるかのような重厚さを付加。
期待はしていたが、期待を超える激戦模様。マッチメイクの妙はあったが、それ以上に両者がこの試合に対して真摯に取り組んだ成果が、見事に反映された試合内容
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
TNA世界タッグ王座戦
ABC(c)(エース・オースチン&クリス・ベイ)対ザ・システム(エディ・エドワーズ&ブライアン・マイヤース)(w/アリーシャ・エドワーズ)
長期政権となりつつあるABCだが、ベテラン2人の新タッグシステムの老獪なテクニックに苦戦。
バイプレイヤー2人が組むとどうなるかと注目していたが、どちらもポイントゲッターにもバランサーにもなれるので、役割を流動的に変え、要所ではこちらもベテラン、エドワーズ妻アリーシャの介入も使いながらペースを握らせない。
序盤のエプロンや場外を巡る攻防が非常に面白く、その勢いを持続させながら、最後まで走り切り、予想以上の熱戦を演出しました。
中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
ジョシュ・アレキサンダー対ハマーストーン
ヘビー級のパワーを活かした一進一退の攻防を軸に、ハマーストーンのショーケースを行いながら、最終的にはジョシュの強さに耐えかねてローブローを放ち、ヒールターンするという結末に向かう形。
1戦目に比べると大人しめではあったが、ハマーストーンも器用なため、求められる働きは出来ている。変わらずパワフルなジョシュの魅力も出ており、ミッドカードとしては十分な出来。
中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
全体評価:7.5+
