世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

Impact Wrestling Under Siege 2022 Review エース・オースティン対トレイ・ミゲル/ジョシュ・アレキサンダー対石井智宏他

Impact Wrestling Under Siege 2022 5/7/2022

youtu.be

 

スティーヴ・マクリン対クリス・セイビン

 

 セイビンの老獪な試合運びとマクリンの獰猛な攻撃がベストフィット。セイビンは老獪とはいえ、往年のキレを取り戻しており、そのキレの出し方や出しどころが実に秀逸。体格で劣る相手は多いものの、一切感じさせずに、セイビンの魅力が相手の良さを引き出し、相手を飲み込んでいるのは特筆すべき点。

 そのセイビン相手でも飲み込まれ過ぎずに、自らの荒々しさをアピールし続けながら、WWEプロレスに固執し過ぎず、インディ軽量級の試合展開にも対応し切ったマクリンも見事。これからビッグプッシュを受けるに値する活躍を見せ続けている。インパクト上期好調の立役者2人による充実の一戦。好勝負。

評価:****

 

 

 

Impact Xディビジョン王座戦
エース・オースチン(エース・オースティン)(c)対トレイ・ミゲル

 


 エースのBOSJ参戦前ラストマッチは、古くからのライバルであるミゲルとの王座戦。勝手知る間柄である事を示す様な相手の行動を読み切った攻防の数々と、成熟しつつある試合構築力がモノをいう試合。

 独創的な攻防は多いけれども、飛んだり跳ねたりだけではない間の使い方な緩急の付け方、畳み掛ける時の疾走感などレスラーとしての能力の向上を非常に感じさせる試合であり、エースを最高の状態で日本に送り出してくれた。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

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Impact世界タッグ王座戦
ヴァイオレント・バイ・デザイン(c)(エリック・ヤング&ディーナー)(w/ジョー・ドー リング)対ブリスコ・ブラザーズ(ジェイ&マーク・ブリスコ)
 ゲスト参戦のブリスコズということで、ストーリーも築けていない為、わかりやすく一進一退の攻防へ。参戦選手全員ベテランであり、何と言ってもブリスコズなので、打ち合いは朝飯前。カットプレーや控えも交えた展開で、手堅くまとめ、まさかのブリスコズ王座戴冠のサプライズもありと見せ場は作りました。平均的良試合。
評価:***1/4

 

 

 

Impact世界王座戦
ジョシュ・アレキサンダー(c)対石井智宏

 ショルダータックル合戦、チョップの打ち合い、鋭角な投げ技と予想通りの展開。変に捻らずストレートに熱戦を展開。石井の得意な試合運びにジョシュも合わせつつ、溜めるところは溜めてと緩急も使っており、要所ではジョシュのアンクルロックも効果的に映る。石井智宏の魅力を表現する相手としてジョシュは最高級。

 期待通りの手に汗握る肉弾戦。インパクトの試合というよりも、完全に新日本スタイル、石井スタイルの試合だが、間違いのない内容でした。好勝負。
評価:****

 

 

全体評価:9