WWE Monday Night RAW #1593 12/4/2023
ドリュー・マッキンタイア対サミ・ゼイン
マッキンタイアのヒールターンに向けた一環の試合。完全にヒールではないものの、ほぼヒールという状態を、体格差やサミの被虐の上手さでフォローしながら、一進一退の攻防で見応えを生み、最後は脚の負傷を突いたマッキンタイアが無慈悲に破壊するという良いショーケースマッチ。
どちらも役者だからこそ少ない材料でも絶品の試合に仕上がる。トップスターの妙技が堪能出来ます。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
3本勝負
#DIY(ジョニー・ガルガーノ&トマッソ・チャンパ)対インペリアム(ルドウィグ・カイザー&ジオヴァンニ・ヴィンチ)
1本目はインペリアムの強さをアピールし、防戦一方ではないにしろ、少し優勢のまま丸め込みでフィニッシュ。2本目はもっと軽めにあっさり丸め込み返しでタイとなり3本目に。この日はかなり声援を貰っていたが、NXT B&G時代を考えるとスターパワーがかなり落ちてしまっているDIY。旬を逃すとこういうことになってしまう。
それでも腕は変わらず、インペリアムと共に豪快な連携技を披露し合う小気味良いタッグマッチを展開。対するインペリアムも双璧を成すほどのチームとなっており、彼らも十二分にインパクトを放っていた。
この4人でプッシュをするなら、今はカイザーなのではという程、存在感が上がっているのが印象的。丸め込みや互いの必殺合体技に対するセットアップを丁寧に行なったため、そのリターンをしっかりと得ることに成功。この2組ならまだ上は目指せるとは思うが、欲しいラインは確実に超えてきており、堅実な熱戦を演出しました。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
WWE世界ヘビー級王座戦
セス・”フリーキン”・ローリンズ(c)対ジェイ・ウーソ
フェイス対決らしい一進一退の攻防がメイン。見栄えの良い得意技が多いジェイとセスの相性は良い。セスにおんぶにだっこという訳ではなく、ジェイもトップシングルプレイヤーとして双璧を成す活躍が出来ている。
メインイベントとして十分成功した好勝負。
評価:＊＊＊＊
WWE Monday Night RAW #1595 12/18/2023
WWE IC王座戦(ミズは負けると、グンターが王者の間は王座挑戦出来ない)
グンター(c)対ザ・ミズ
再戦の権利を得たが負けるとグンターが王者の間は王座に挑戦出来ないミズ。負けられない状況下で、グンターの豪腕に苦しみながらも、正攻法で切り崩しにかかる熱い展開。
果敢に攻めるミズをチョップでねじ伏せ、ドミネイトしていくが、鉄柱へのチョップ自爆から反撃を喰らい、その後は一進一退とグンターの好勝負以上の試合になるルートを突き進む。
ミズは、ローキックから正調インディアン・デスロックに4の字固め、スプリングボードやメサイアDDTといった華麗な技とその気になれば何でも出来る。シナのUS王者時代を彷彿とさせるWWEの生え抜きがスーパースターとしてだけではなく、レスラーとしての力を示していく展開はいやでも感情移入してしまう。
対するグンターも引き出しをフルオープン。クリス・ヒーローの様なハングマンズクラッチやサモア・ジョーの様なパワーボムからのボストンクラブと得意だがここぞでしか抜いて来ない引き出しを使い、その後はパワー殺法にハードヒッティングで応戦。限りなくあわやというシーンを作り続けながらも、グンターが希望を打ち砕く強さで返り討ち。
インディ叩き上げのグンターとWWE生え抜きのミズが、ミズがグンターの土俵で真っ向から戦い抜き、激闘を作り上げる。グンターの安定感溢れる強さ上手さと共に、レスラーミズの真の実力と経験値を堪能出来る一戦でした。名勝負。
評価:＊＊＊＊1/2
WWE Friday Night SmackDown #1270 12/22/2023
WWE NXTノース・アメリカン王座戦
ドラゴン・リー(c)対ブッチ
軽量級の軽快さと彼らが持つ荒々しさが発揮された試合内容。パワフルさを兼ね持つルチャドールというこれまでにないタイプで度肝を抜くリーに対し、得意の指折り、指踏み付けを駆使し獰猛さを見せるブッチ。短時間ながら持ち味を存分に発揮し、攻防面でも非常にスイングしていた良試合でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
