TNA Wrestling iMPACT #1017 1/18/2024.
6ウェイマッチ
KUSHIDA対”スピードボール”マイク・ベイリー対ジェイク・サムシング対ラレド・キッド対トレイ・ミゲル対イホ・デル・ヴィキンゴ
世界有数の軽量級戦士の驚愕ムーブに、1人ヘビー級のサムシングの怪力を合わせた6ウェイ。短時間ながら確実にTotal Nonstop Actionを体現した試合でした。
平均的良試合。
評価:***1/4
ジョシュ・アレキサンダー対ウィル・オスプレイ
AEWに本格レギュラー参戦する前に、「TNA」のマットに降りたたったオスプレイが、業界最高の座を争い、再度ジョシュと激突。
まず全編通して圧倒的な完成度の高さが目を惹く。前回勝っているオスプレイが少しだけ格上感を出す事で、ヒールプレイを必要とせずに試合に緩急を付けることが出来る。ジョシュに打ち勝つ重い打撃にハイフライングムーブも織り交ぜ、短い時間で魅力を出すTVプロレスへの準備もサラッとやってのけるオスプレイ。天才はやることなすことレベルが高すぎる。
その様なオスプレイ相手であっても劣ることが無いのがTNAのエースジョシュ。ハードな打撃と投げ技に振り切り対抗。チェンジオブペースに連鎖ジャーマンを、強力な相手を撃ち落とす為にアンクルロックをといつも以上にカート・アングルを彷彿とさせる使い方で存在感をキープ。
前戦と違いを生み出し、よりスケールアップをする為にテーブル破壊や花道での攻防を導入し、視覚的にわかりやすく特別感を煽る。
終盤からクライマックスは、各々の得意技によるニアフォール合戦やジョシュはアンクルロック、オスプレイはヒドゥンブレード乱れ打ちにより厚みを更に与える。オスプレイは、ヒドゥンブレードのバリエーションを増やし、Vトリガーの様に使える様になったのは非常に大きい。
全く隙がなく、最初から最後まで高い完成度を維持し続け、熱気を保ち続ける。そこからテーブルで中締めを行い、終盤からはギアを上げてフルスロットル。業界トップの実力と体躯を如何なく発揮した大熱戦。
オスプレイは、TNA再始動に対する最高の置き土産を残して旅立ち、ジョシュは更に世間に自らの存在をアピールすることとなった。年間ベスト級の名勝負です。
文句無しに名勝負。
評価:****3/4
全体評価:8
Impact Wrestling Final Resolution 2023 12/9/2023
モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)対ジョシュ・アレキサンダー&ザック・セイバーJr.
インパクトレスリングという団体名での最後の試合は、ザックをゲストに招いた試合。前半はタッグ要素は少なく、それぞれのマッチアップを楽しみ、ジョシュとザックの息も合ってきた後半は、タッグ要素を増やしつつ、強度を上げていく。
MCMGとザックのマッチアップはどれも楽しく、シングルでも間違いない試合になると確信出来るレベル。4人のトップレスラーが持てる技術を発揮して、インパクトレスリングのフィナーレに花を手向けたレクイエム。面白さはありながらも厳かに。
まだまだ序章に過ぎないので、是非ザックは新生TNAになっても出てきて欲しい。
好勝負。
評価:****