世界のプロレス探検隊

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TNA No Surrender 2024 Review クリス・セイビン対ムスタファ・アリ/ジョシュ・アレキサンダー対サイモン・ゴッチ他

TNA No Surrender 2024 2/23/2024

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TNA世界タッグ王座戦-ベスト・オブ・3シリーズ 3戦目
ABC(c)(エース・オースチン&クリス・ベイ)対グリゾルド・ヤング・ベテランズ(ザック・ギブソン&ジェームス・ドレイク)
 躍動感溢れる動きで魅了する両タッグの決着戦。GYVが豪快かつ多彩な連携を披露し、試合をコントロールすれば、ABCも華麗な動きで反撃。テンポ良し、疾走感も高く、タッグの面白さを実感出来る良試合でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ジョシュ・アレキサンダー対サイモン・ゴッチ

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 ジョシュが当時のインパクト・レスリングと契約することがアナウンスされた時に闘っていた相手がゴッチで(『Blackcraft Wrestling/Destiny Wrestling The Ritual』)、

存在をかき消された恨みを晴らすというのがストーリーライン。(タッグパートナーのマシュー・レイヴォルトも実況席にいるのもポイント。)
 優れたテクニックを持つが、プロレス界においては余りにも玄人好みで渋すぎるゴッチの魅力を噛み砕いてTVプロレスにも面白く変換できるジョシュの上手さが堪能出来る一戦。ジョシュが攻められすぎな面はあるものの、ゴッチの世界観をキープしたまま最終的には横綱相撲を見せて跳ね返す。ジョシュが換えの効かない存在である事を改めてアンセムに示した良試合。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

TNA世界王座戦-ノー・サレンダーマッチ
ムース(c)(w/ザ・システム)対アレックス・シェリー(w/ジェット・セッターズ)
セコンドのタオル投入で決着が付くノーDQ戦。
 凶器を使いながらもそれをサブミッションに繋げていくシェリーらしさ満載の試合運びに、王者ムースもそつなく対応。ハードコアに対する対応力も高いムースなので、この形式は好都合。セコンドのマイヤースの役者ぶりが一際際立つタオル投入を巡るシーンも的確。今試合のMVPはマイヤースといっても良い活躍でした。

 難しい形式で心配にさせてはいたが、演者セコンド含めベテランの上手さで乗りこなすことに成功。想像よりも良い仕上がりでした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

TNA Xディビジョン王座戦
クリス・セイビン(c)対ムスタファ・アリ

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 あの『Unbreakable 2005』AJ対ダニエルズ対ジョー、伝説の3ウェイ以来のXディビジョン王座戦がPLEのメインに抜擢。
 軽量級らしいキレのある攻防はありながらも、互いにベテランだけあり、スピードに頼りすぎず、メインとしての重厚感も備えている。アリがヒールを担当し、尊大アピールでアクセントを付けていく形で、セイビンは翻弄されながらも的確な攻撃で反撃。

 メイン抜擢の割には派手な試合にはならなかったが、堅実な良試合には違いない。ギアを入れた時の攻防は、流石と唸らせてくれるものばかり。抗争初戦としては良い具合にヒートしていった。これでメジャー団体で初のシングル王者となったアリ。205でクルーザーを取っていなかったことを再認識。今後の活躍にも期待。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

全体評価:8