TNA Against All Odds 2024 6/14/2024
Chicago BELIEVES in @joehendry and HE BELIEVES in TNA! #TNAAgainstAllOdds
— TNA Wrestling (@ThisIsTNA) 2024年6月15日
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マイク・サンタナ&スティーヴ・マクリン対ラスカルズ(トレイ・ミゲル&ザカリー・ウェンツ)
TNA復帰戦の相手であり、抗争をしていたサンタナとマクリンがラスカルズ討伐に手を組んだ格好の一戦。ラスカルズの連携がキレキレなのは変わらずだが、サンタナとマクリンも最初は個々で戦うも認め合っていき、連携も決まり出していくストーリーテリングを見事に表現。
パワーだけではなく、スピードも持つヘビー級だけにラスカルズのスピードにも対応出来るのが強い。LAX時代の連携も飛び出すなどノリノリ。TNAチャントも飛び出す熱戦。これでマクリンはフェイスターンしそうな雰囲気。そしてサンタナの加入が選手層に厚みを与えています。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
TNA世界タッグ王座戦
ザ・システム(c)(エディ・エドワーズ&ブライアン・マイヤース)(w/アリーシャ・エドワーズ)対ニック&ライアン・ネメス
オーソドックスなタッグマッチだが、この中に入れるとニック・ネメスの華が群を抜いているのがわかる。ライアンはジョバー暮らしが長かったのもあるだろうが、没個性的。ただタッグとしては回数を重ねればもっと機能しそうではあった。システムの堅実な試合運びもあり、良試合に留まっている。
平均的良試合。
評価:***1/4
TNA Xディビジョン王座戦
ムスタファ・アリ(c)対トレント・セブン
アリの地元シカゴ開催のため、大歓声を受けるも、アリが裏でシカゴを馬鹿にしていた映像を流して、フェイスヒールを調節する細かな演出。政治家ギミックらしさも出すことが出来る。
試合は、Xディビジョン王座戦だがXディビジョンらしいスタイルではないセブンの良さを残し、華麗な攻撃あり、ハードバンプありでアリが絶妙な試合構築を行う。ハードヒッティングの応酬を出来るカードではないため、セブンが大技を連発し続ける形。
セブンの方がかなり攻めている形だが、スラミバーサリー前で王座交代がなさそうな状態の中で、勝負論を持たせる演出としては適切。大技の応酬、レフェリーのブラインドを突いたチープショット、掟破りとTVプロレスのスケール感を打ち出しながら、大味にならない程度の調整は的確に図ることで、雑味が起きないようにしていたベテランの技。
絶好調アリの類稀なるプロレス頭と思う様に出来るTNAのプロダクションとの相性の良さが光った一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
TNAノックアウツ世界王座戦
ジョーダン・グレイス(c)対テイタム・パクスリー
オープンチャレンジの相手は、ストーリーライン通りNXTからテイタム・パクスリーが参戦。風貌からダフニーを彷彿とさせる(実際にリスペクトしているそう)彼女がTNAに到達するのは運命でしょうか。
試合は、ジョーダンが圧倒。パクスリーが、上述のダフニーオマージュムーブやキャラクターの特性を活かしたトリッキーな攻撃を決めるシーンがあるが、基本的にはジョーダンが試合構築から見せ場を作る所、若いパクスリーのフォローまで全てを担当。
このレベルでは、流石に今のジョーダンの敵ではないのが明確になったが、パクスリーの今後のキャリアのターニングポイントになるかもしれない試合でもある。
平均より上。
評価:***
TNA世界王座戦-ブロークン・ルールズマッチ
ムース(c)対”ブロークン”マット・ハーディ
#TNAAgainstAllOdds just got EXTREME! @MATTHARDYBRAND @TheMooseNation
— TNA Wrestling (@ThisIsTNA) 2024年6月15日
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ブロークン・ルールズは所謂ノーDQ。
マットのコンディションを中心に不安要素が多い中、凶器攻撃や場外戦とハードコアに振り切った潔さが功を奏した試合。特別ではないものの、メインを締めるにはある意味相応しい試合となっていて、ムースもビッグスポットの受けを担当しながら、マットを立てつつ堅実な構築。
マットは特別良いことはないが、ハードコアに振り切れば、後は実績と華で何とか形になる。TLCをふんだんに使いながら、アリーシャとマット妻レビーを交えながらまとめていくオールドスクールなハードコアTVプロレス。凶器の補佐とムースの下支えにより、マットを輝かせることに成功。
平均的良試合。
評価:***1/4
試合後は、噂通りジェフ・ハーディが登場し、TNAでハーディーズが復活!
全体評価:8+