世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

新日本プロレス "エル・デスペラードプロデュース大会" DESPE-invitacional Review ザック・セイバーJr.対佐藤光留他

新日本プロレス DESPE-invitacional(デスペ・インビタショナル) supported by ROLLING CRADLE 6/10/2024

youtu.be

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エル・デスペラード&下田美馬対ドラゴン・キッド&スターライト・キッド
 満身創痍の主催者デスペラードは控えめな出番だが、大ベテランドラゴンキッドと大大ベテラン下田が健在ぶりを披露し、スターライト・キッドに熟練の技を叩き込む展開。スターライト・キッドもレベルの高い動きが武器の選手であり、こういう試合も苦にしない選手なので、打ってつけ。

 ただこの試合は、マッチメイクの時点で既に勝利が約束されていたのは言うまでもない。オープニングには贅沢過ぎる。平均的良試合。
評価:***1/4

 

ルチャルール 4WAYマッチ
Eita対佐々木大輔対DOUKI対ビオレント・ジャック

 

 


 ルチャに精通しているデスペラード縁のメンバーが登場し、ルチャらしい攻防を連発。その気になればいつでもこの様な試合が出来て、多人数戦を苦にしないのは強い。ルード要素が強いメンバー揃いだが、肩肘張らず、再会を楽しんでいた。ジャックがいることでかなりのアクセントになっていたのもマッチメイクの妙。非常に楽しめる良試合。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ハードコア・マッチ
高橋ヒロム&葛西純対鈴木みのる&植木嵩行
 豪華メンバーによる大量のレゴ仕様によるソフトコアよりのハードコア。メンバーのスターパワーとキャラクターと歴史でどうにでも出来る。クレイジーなものはこの後に控えていたため、適切に盛り上げるベテランの上手さが光る良試合。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

ハードコア 4WAYマッチ
クリス・ブルックス対MAO対竹田誠志対エル・ファンタズモ

 


 場外戦満載、各種凶器、プラスチックボックスやキックボードの様なハードコアなものから、ハサミ、ステープラー、フォークボードといったデスマッチアイテムまでよりどりみどり。

 UKインディファンならご存じ、実はハードコアもやれるELP、タフマッチもお手のものクリスとMAOが、デスマッチの頂点に立つ竹田の狂い咲きを受け止める。流血やハードスポットを志願したかと思えば、通常技の攻防でもキレのある攻防で魅了する地力の高さも披露。

 MAOのビッグダイブは、フォークボードに負けず劣らないビッグスポット。楽しくも激しい狙い通りの大乱戦でした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ザック・セイバーJr.対佐藤光留

 


 ザックが昨今出会っていない他のバースにいる実力者シューター佐藤光留が降臨。サブミッションのテクニックで、ブライアン・ダニエルソンやエチセロくらいでしか圧倒されるシーンがなく、彼らにも勝利しており敵なしの状態であったため、佐藤のサブミッションに圧倒されるシーンは非常に新鮮。

 これまでのザックならばそこでテクニックでやり返す手法を取ってもおかしくはない中、佐藤の脅威をスケールアップさせる手法で試合を押し上げる形を取る。テクニックに長けているからこそのやられ方、ダメージ表現で試合を広げていたのが印象的。

 佐藤がザックを仕留めるだけの技術を持つ選手だからこその選択が見事にハマった試合。最初から最後まで息をする暇もない程スリリングで濃密な一戦でした。今大会のMOTN。

 好勝負。
評価:****

 

全体評価:9