プロレスリング我闘雲舞「RIVALS」11/20/2023
アジアドリームタッグ選手権試合
BestBros(c)(駿河メイ&バリヤン・アッキ)対CDK(クリス・ブルックス&高梨将弘)
深い深い関係だからこその手の探り合い。絶対的エースベストブロズの動きを悉く先読みし、主導権を握る芽を徹底的に摘んでいくCDKの嫌らしくも完璧なタッグワーグに感嘆する形。
それを凌ぎつつ、持ち味である躍動感溢れるダイナミックな動きで応戦するベストブロズも求められる以上の活躍を披露している。まさに「Rivals」という大会名がピッタリ嵌まる試合内容。現代プロレスらしい物凄くハードな攻防はないけれども、疾走感に溢れ、テクニカルな面も非常に高い水準をキープ。
アイデアにも溢れており、リングでの試合になっても市ヶ谷のアイデンティティも決して忘れない。この2タッグだからこそ描ける楽しくもあり、熱量も完成度も高いタッグマッチでした。
好勝負。
評価:****
プロレスリング我闘雲舞「Road to Korakuen – Apple Ambitious」5/30/2024
アジアドリームタッグ選手権試合
BestBros(c)(駿河メイ&バリヤン・アッキ)対百均サンダーズ (さくらえみ&高梨将弘)
団体の創始者であり師匠のさくらと団体の現場監督である高梨によるサンダーズがベストブロズ撃破に立ち上がる。
この試合の見所としては、大きくは2つあり、スピーディーかつ高品質なタッグの攻防が30分以上殆どノンストップで繰り広げられる点。そしてそれぞれのマッチメイクが、それぞれの魅力に溢れている点である。
1点目は、普段から対戦している関係性ならではの完成度の高さが光る。さくらと高梨の試合巧者ぶりが、業界屈指の名タッグであるベストブロズのポテンシャルを更に引き上げている。2点目はさくら×駿河は師弟関係で、越えなければいけない高い壁であるさくらに肉薄する駿河に、負けじと強さを誇示する師匠さくらの構図。
これが1番のメインの要素。普通ならメインだけでも十分なのだが、高梨×駿河でもさくらとは違う硬軟併せ持つ師弟関係を示したレベルの高いテクニカルな攻防を披露。さくら対アッキは、アッキのパワフルさに圧倒されるさくら、高梨対アッキは、男子の中でも屈指のキレ味の鋭さを活かした攻防で試合を締めていく。
四者四様の魅せ方で活躍していき、結果全体のクオリティを昇華することに貢献している。緩急は使うけれど、ペースは一切落ちない。クオリティも物量も一切落とさない。控えも休みなく動き続ける。
ストーリーテリングも備えていると全く隙のない卓越したタッグマッチとなっている。2024年ベストタッグマッチ最有力といっても過言ではないプロレス史に残すべき激闘でした。文句無しに名勝負。
評価:****3/4
全体評価:7.5