世界のプロレス探検隊

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新日本プロレス BOSJ31 8日目 エディオンアリーナ大阪第2大会 レビュー エル・デスペラード対クラーク・コナーズ他

新日本プロレス Best Of The Super Junior 31 8日目 エディオンアリーナ大阪 第2競技場大会 5/22/2024

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Aブロック公式戦
ティタン対藤田晃生
 華やかな軽量級の良さ、スピーディーな中に激しさもある新日本の良さが共存した内容。短時間だが魅力が凝縮されている見事なオープナー。ティタンは素晴らしい選手だが、そこにおんぶに抱っこではなく、自らの力で試合を良化させていく術を持っている。彼にはヤングライオン制度が当てはまらないことを改めて証明した試合です。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

Aブロック公式戦
エル・デスペラード対クラーク・コナーズ

 


 入場してすぐに椅子を手にしたコナーズ。デスマッチ経験も豊富なデスペラードに対して、ハードコアファイトを要求しデスペラードも勿論応える。

 通常形式でありながらも反則裁定が緩やかなことを活かして、長い長い場外戦に椅子攻撃、そして実況テーブル破壊と試合の大部分がハードコア。BOSJという由緒正しき厳かな舞台で乱戦オンリーの試合が出来てしまうのは、団体と観客に対するデスペラードへの全幅の信頼とこれまでやってきたことの積み重ねがものを言っている。

 ドッグパウンドケージマッチで身体を張り続けて存在感を示したコナーズに対するスポットの当て方も適切。演者観客両方のニーズを捉えたマッチアップとストーリーメイキング。今後に期待したくなる試合でした。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

Aブロック公式戦
TJP対ブレイク・クリスチャン

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 GCW世界王者として再来日し、GCWで磨いたヒールプレイを駆使し、「オスプレイのフォロワー」から脱却し、チープショット上等だがしかし、要所ではキレのある美しい動きで魅了と上手く緩急を利用している。

 対するアメリカではあり得なかった絶対的ベビーフェイスのTJPが大きな支持を受けて盛り返していく展開も、ヒールのクリスチャンのクソ野郎な立ち振る舞いとベストマッチ。クリスチャンについては、ホームGCWでは良い試合に恵まれていないが、時間を絞って、相手も上級ならこれくらいのことはやれる。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

Bブロック公式戦
SHO対DOUKI

 

 


 入場時に奇襲を仕掛けたSHOの裏を読んで奇襲を仕掛けたDOUKI。ボリューミーな場外戦にラフファイト、わかりやすいルードテクニコの攻防は、ルチャインディ団体のメインの様な内容。

 レフェリー失神に双方の陣営の度重なる介入、ダーティーショット連発とコテコテだが、これが一番盛り上がる。小大会ならばこれに勝るものはない。クライマックスの執拗なニアフォール連発に新日本プロレスらしさを感じたものの、DOUKIだからというのは勿論あるが、良い意味でメキシコの風を強く感じる試合でした。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:7.5+