Wrestling Revolver Whatashow 2/17/2024
“スピードボール”マイク・ベイリー対イライジャ
WWEで長く活躍したものの、リリースとなった元WWEイライアス改めイライジャが、現在のベストインザ・ワールドの1人であるベイリーと再起戦で激突。
ベイリーは唯一無二のスタイルを持つ攻めがクローズアックスされがちだが、ヘビー級を引き立たせる受け手としても天下一品。WWEでは更に大きいレスラーが多かったこともある上に、キャラクターが濃いために目立たなかったサイズの大きさと元々はインディ叩き上げのため、技セットも豊富で比較的動ける選手ということで、見事に化学反応を起こす。
得意技に加え、スイング式フロントチョークからのネックブリーカーといったインディとの親和性のある豪快な攻撃を放つ一方、ベイリーの得意技フルコースを受け切る覚悟もありと、試合終盤に差し掛かる前に既にハイレベルな内容となり、どんなものだろうと腕を組んで見ていたに違いない観客からもThis is Awesome！チャントを引き出す。
互いの必殺技を打ち合った末に、その後もニアフォールの攻防で盛り上げ、といってもイライジャ勝利かという空気を裏切るフィニッシュも見事。予想を裏切り、イライジャがベイリーの土俵で持ち味をフルに出した上で戦い抜いたエピックマッチ。
当然ベイリーの腕があってこそなのは言うまでもないが、WWEでは見たことがないレベルで、レスラーとしての貢献度が高く、新境地を見せたイライジャ。
インディではかなり大型な選手で、キャラクターも立っていて、動けるので、AEWに合うかどうかは難しいが、TNAや新日本では十分トップ戦線に食い込めるでしょう。スティーヴ・マクリン的な復活劇を遂げる可能性を秘めている。これは大きなサプライズでした。
好勝負。
評価:＊＊＊＊
ルチャ・ストリート・ファイト
ラスカルズ(ザカリー・ウェンツ&トレイ・ミゲル)対ロス・デスペラードス(グリンゴ・ロコ&アーレス)
ラフも出来るハイフライヤー達によるストリート・ファイト。場外戦が多い簡素な仕様ではあるものの、高所からのビッグダイブも飛び出し、見せ場はしっかりと作っており、リング付近に戻ってもドア破壊で上手くまとめてみせました。
平均より上。
評価:＊＊＊
全体評価:7
