Prestige Wrestling A Moment Of Violence 2/25/2024
Prestigeタッグ王座戦
シナー&セイント(c)(ジューダス・イカルス&トラヴィス・ウィリアムス)対ウエスト・コースト・レッキング・クルー(ジョレル・ネルソン&ロイス・アイザックス)
シナー&セイントは小悪党ヒールと機動力&テクニックを活かした本格派テクニシャン両方の要素を持っている選手達。対する強いレスリング能力を持つWCWCとの相性は抜群。
癖はまだまだあるものの、全体的に互いの能力の高さを引き出し合う試合内容となっており、両タッグの可能性を感じるには十分である。
中々良い試合。
評価:***1/2
レイ・ホルス対ブラック・タウルス
欠場となったマスカラ・ドラダ2.0の代打はタウルス。
お馴染みのカードとなったことにより、内容は高値安定。
ホルスのラッシュからスタートしていき、タウルスのパワフル&ハイフライングな攻撃により、更にヒートアップ。互いの持ち味をフルに活かした安定感抜群、完成された試合内容に圧倒されました。好勝負。
評価:****
ムスタファ・アリ対”スピードボール”マイク・ベイリー
205 Liveのエース格であり現Xディビジョン王者となったアリと元Xディビジョン王者であり現在のベスト・イン・ザ・ワールドの1人ベイリーとのドリームマッチ。
トップフォームを更新し続けるベイリーにアリがどこまで戦えるかという注目に対し、キャリアベスト級の働きで1発回答を残したアリ。軽量級の華やかでキレのある攻防を軸に、ヒール調も取り入れつつもTNAの時よりはTVプロレス的な構築を抑え、技数を増やすことでインディスタイルに対応するクレバーさを示した。
対するベイリーは、受け手としてもスケールアップ出来る選手。元WWEの強豪スターに対しては、アンダードッグとしても光ってくれる能力も持ち合わせており、まさに相乗効果が起こっている。
アクセントとして互いに腕へのサブミッションを取り入れることでロングマッチに幅と厚みを与えることも忘れない。終盤からクライマックスにかけては、豪快なハイフライングやカウンター技も放ち続けラストスパート。
王座戦でもなく、別にベストを狙わなくても良い中、ギアを一切落とさず、むしろ上げ続け、ベストを狙い続けたことが確実に反映された終盤のラッシュは圧巻。いずれTNAでも戦う関係だとは思うが、その前にマスターピースを残す事に成功。
アリに関してはキャリアベストといっても良い試合。WWEから解き放たれ、躍進を続けるアリに対する最大のプレゼントとなりました。
名勝負。
評価:****1/2
全体評価:8