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Impact Wrestling Victory Road 2022 Review バーブドワイヤー・マサカーマッチ/マイク・ベイリー対デリリアス他

Impact Wrestling Victory Road 2022 9/23/2022

 

www.fite.tv


Impact Xディビジョン王座戦
“スピードボール”マイク・ベイリー(c)対デリリアス

 ROHの元ブッカーであるデリリアスが登場。変幻スタイルはかなり控えめに、ベイリーのスタイルに乗っていく様なキレ味鋭い動きを繰り出す。この10年でこれまでキレキレなデリリアスは記憶にないレベル。

 その熱量にベイリーも呼応し、持ち前の華麗な攻撃を披露。BFGの繋ぎに留まらない良試合となりました。

 中々良い試合。
評価:***1/2


トリプル・スレット・リボルバーマッチ-#1コンテンダー(Xディビジョン王座)
トレイ・ミゲル対ラレド・キッド対ミア・イム対ケニー・キング対アレックス・ゼイン対上村優也対フランキー・カザリアン対ブラック・タウルス

 3ウェイで始まり、1人脱落したらもう1人補充され、補充選手がいなくなればフォールを先に奪った者が勝利する試合形式。トリッキーな試合形式だが、レギュラー勢が躍動。

 序盤はトレイが安定化させ、唯一の女子選手ミアが躍動。ミアをかなりフューチャーしていた前半。ミアもしっかり活躍に応えていた。ミアが脱落した後半は、ヒールのキングの裏回し、AEWのカザリアン、ブラック・タウルスが小気味良いファイトを展開。 

 難しい試合形式も実力を発揮し乗り越える。この難しい形式でも難なく良い試合を作り上げてしまうのが、今のXディビジョン戦線の充実度を物語っている。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

バーブドワイヤー・マサカーマッチ
サミ・キャラハン対ムース対スティーヴ・マクリン

 サミはカクタス・ジャックオマージュのコスチュームで登場。必殺技のパイルドライバーにカクタスドライバー(本人公認)と名付ける程なので、このオマージュは必然。 

 前半は有刺鉄線の扱いに慣れている乱戦マスターサミの独壇場だったが、徐々にムースとマクリンも盛り返していく。大流血はあるけれども過激度はデスマッチ程は高くない。しかし、再登板した有刺鉄線ニンテンドー64コントローラーなど有刺鉄線系凶器を徹底的に使用する拘りとそれを可能にする技術、ハードコア戦の経験。有刺鉄線に躊躇なく飛び込む身体の張りっぷりは目を見張る。

 インパクトの中でも古参の2人が最大限サポートするマクリンのプッシュ。マクリンも攻守に渡り勢い満点で、プッシュに応える闘いぶりを示す。サミ×ハードコアは当然外れなしだが、2022年ずっと好調をキープしているマクリンとムースもその勢いそのままに見事な働きを見せました。

 好勝負。
評価:****