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XPW We Are Not Your Kind Review シュラック対ネクロ・ブッチャー/ドレイク・ヤンガー対ビッグ・F'N・ジョー他

XPW We Are Not Your Kind 1/21/2023

 

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デスマッチ
ビッグ・F’N・ジョー対ドレイク・ヤンガー
 デスマッチ界に戻ってきたドレイクは、CZW時代末期の様なデスマッチレジェンド感たっぷりの貫禄溢れる重厚な試合運び。

 レスリング、凶器を交えた攻防、凶器の使い方、合間の構築と完璧。人気も勢いも持っているジョーであっても、違いを見せつけられていたのは印象的。シンプルながら蛍光灯の威力を最大限活かした使い方は、まさに教本。

 Qアノンでなければ、そもそもWWEのトップレフェリーとしてレッスルマニアで裁いていたはず。もどかしさは拭えないものの、一旦横に置いておくならば、ドレイクの凄さを再認識出来るデスマッチがまた観られるのは嬉しい限り。

 フィニッシュも美しく、芸術点も高い好勝負。
評価:****

 

XPW世界ヘビー級王座戦
MASADA(c)対トム・ラティマー
 ラティマーは元ブラム。問題を起こした人を、問題を起こした人が迎え撃つ構図。しかし、MASADAはXPWで開き直ったのか、前よりも動きは良くなっている印象。というか他が他なので相対的に良く見える可能性もある。

 TNAではハードコアが得意だったラティマー。その為の人選だがTNAのB級ハードコアとMASADAでは流石に勝手は違う。試合は特段良いところはなく、強烈な椅子攻撃に竹串でまとめるかと思いきや、丸め込みフィニッシュでした。
評価:**1/2

 

XPWキング・オブ・ザ・デスマッチズ王座戦-エクスポーズ・ボーズ、ノーロープ・バーブドワイヤー&シーツ・オブ・ガラス・デスマッチ
シュラック(c)対”MAGA”ネクロ・ブッチャー(w/ハードコア・ヒルビリー&ジャスミン・セント・クレア)
 ノーロープ有刺鉄線&ノーキャンバスデスマッチにガラスボードを追加した試合形式だが、1番の見せ場は場外乱闘。フルスイングのパンチにネクロは鉄柵をそのまま投げつける。その時点で両者大流血。

 リングに戻ってからの脚攻め対ガウジング対決は、両者のキャラクターを考えれば悪くないものの、下手くそな介入祭りにチープ・フィニッシュを考えると、冒頭の大乱戦が一番の見所。CZW時代のハリウッド化とは異なり、愛国者ギミックを付けられても、狂乱のスタンスは崩さない今のネクロはある意味安心出来る。直すのは団体と周りだけだが、XPWなので見所があるだけで十分。

 平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:7