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GCW Nick Gage Invitational 8 Review 世羅りさ参戦/"ロス・ノマダス大活躍" ビオレント・ジャック対シクロペ他

GCW Nick Gage Invitational 8 12/30/2023

 

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1回戦-ウルトラヴァイオレント・ジャングル・オブ・デスマッチ(トリプル・スレットマッチ)
世羅りさ対マーシャ・スラモヴィッチ対エマーシン・ジェーン

 


 天井から吊り下げられた大量の蛍光灯を使用する蛍光灯ジャングルという形式。

 実力者揃いだが、2/3がUS初登場で、しかも対戦経験がない3ウェイということでどうすればよいだろうか、仕方ないとりあえず蛍光灯で繋ごうという形が見えすぎた序盤を経て、中盤以降は少しずつ環境にアジャストしながら対応。

 蛍光灯があって良かったという面と結局蛍光灯に行くので、3人のレスラーとしての能力を見せづらかったと良し悪しを感じる一戦。厳しい状況から尻上がりに盛り上がりを生み、形を付ける所まで行くのは高い地力の賜物。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

1回戦-バーブドワイヤー・ウォーフェア・デスマッチ(トリプル・スレットマッチ)
“ブロスキー”ジミー・ロイド対ジェイコブ・ファトゥ対ジョン・ウェイン・マードック

 ジェイコブ・ファトゥをデスマッチファイター達に混ぜると、いかに規格外の存在かが理解出来る。類稀なる身体能力。本人が望めば、ソロ・シコアよりもブラッドラインのバウンサーになっていたでしょう。
 試合は、カナディアン・デストロイヤー合戦の末に、マードックが貫禄勝ち。
 平均より上。
評価:***

 

1回戦-ボーズ・オブ・ブルタリティー・デスマッチ
ビオレント・ジャック対シクロペ

 


 今大会のMOTN。ロス・ノマダス対決は、ルードに回るジャックが厳しい攻撃を放ち続け、対するシクロペも受けを適当にせず、観客の支持を熱狂に変え、試合を昇華していくテクニコとしての働きを堅実に行う。

 蛍光灯やガラスのみならず、竹串ボードなどの各種ボード類やコロナビール瓶と他の凶器でアクセントを付けることで、他の試合との差別化を図り、それが成功した良い例。関係性があるからこそなのは言うまでもないが、他のカードと意気込みが違ったのが、しっかり内容に反映されていた。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

準決勝-ドアウェイ・トゥ・デストラクション・デスマッチ
マーシャ・スラモヴィッチ対ジョン・ウェイン・マードック

 決勝に備えた短時間マッチ。スポットを注ぎ込み、フィニッシュは雪崩式ディープサウス・デストロイヤー onガラス&火炎ドアトラップ。1/4に山下戦が控えている中で良くもここまで受けるなと脱帽せざるを得ないマーシャの凄さを再認識出来る。
 平均より上。
評価:***


決勝-グラス・シーリング 2.0 デスマッチ
ミエド・エクストレモ対ジョン・ウェイン・マードック

 


 準決勝に引き続き、蛍光灯乱舞からのガラス天井葬という蛍光灯の補助が付いたワンスポットマッチ。毎試合蛍光灯を使う上、ずっとこの調子の試合ばかりなので、流石に食傷気味。

 拳でも蛍光灯やガラスを使わなくても魅せるだけの力がある2人だけに、ガラス天井を使うことが見えているのなら、少しアレンジを加える事を許されたら良かったのにと思わざるを得ない。

 ガラス天井というメガスポットも余り印象に残る形ではなかったので残念。身体の張り損とまではいかないが、スケールアップした上で使いたかった。
 平均より上。
評価:***

全体評価:7+