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ICW No Holds Barred Volume 47 Review アブドーラ・小林参戦/リジェクツ対ミッキー・ナックルズ&ルフィスト他

ICW No Holds Barred Volume 47 6/16/2023

iwtv.live

 

シャザ・マッケンジー対ダニー・デマント

 

 元々COVIDがなければ、幻のNHB2に出るはずだったシャザ・マッケンジー。(その時の対戦予定の相手は、クリス・ディッキンソン)

スピンオフ団体のETUでのノーDQでの一戦を経て、今回はチェインの中でのデスマッチ。
 最初は蛍光灯の扱いに慣れていない面を露呈し、防戦一方だったが、蛍光灯テーブル貫通の場外スプラッシュからギアを入れ直す。10年超えのキャリアがあるベテランだけあり、ハードパンプも逃げずに担いつつ、攻めでも蛍光灯の力を借りながら健闘。

 オーストラリア人レスラーがUSで生き残るには何でもしないと生き残っていけない良い例かもしれないが、この試合ではシャザの安定感と献身性がデスマッチという環境で良い様に引き出され、デマントも相手に悪い様にはしない試合運びを行うので、良いサイクルで試合が回っていた。

 これ位は出来る選手だが、デスマッチでもここまで出来る選手とアピール出来たのは収穫でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

ザ・リジェクツ(ジョン・ウェイン・マードック&リード・ベントリー)対OG Queens of The Deathmatch(ルフィスト&ミッキー・ナックルズ)

 同じ蛍光灯や画鋲バットにドアなどを使う試合ではあるものの、トルネードスタイルとはいえタッグマッチであることを意識した形。しっかりとタッグの攻防を用意しており、ただ暴れて凶器を使ってではないのは彼らのタッグマッチ、そしてこのカードに対する思いでしょう。メンバー的にもIWAの空気感も感じられる。

 非常に安定しており、まったりとしつつ時折激しいと緩急を効かせていた試合内容。カード的に期待値が高くなってしまうのは仕方ないので、もっと苛烈な内容を求めてしまいがちだが、逆にベテランの味を感じる事が出来るタッグデスマッチとなっている。 

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ICWアメリカン・デスマッチ世界王座戦-フェイタル・4ウェイ
“フッドフット”モー・アトラス(c)対クルール対タンク(w/The Rev)対アブドーラ・小林

 

 巨漢だらけの乱闘もの。映像だと大味と感じるが、ライブだと非常に盛り上がる内容。タンクが上半身裸で王者フッドフットに立ち向かったシーンは熱かった。

 主役の1人である小林は盛り上げつつも、場外戦に駆り出されるシーンばかりで、メインは翌日という形でした。平均より上。
評価:***

全体評価:7+