GCW I Can't Save You 5/21/2023
グリンゴ・ロコ対ニンジャ・マック
ノアを離れ、ROHやUSインディに参戦しているマックが古巣GCWに登場。持ち前のトリッキーな動きは健在。しかし、日本でレスリングを覚えたことにより、スポットの勢いで押し切るスタイルからは変化しており、GCWのとにかくインパクト重視というカラーには合わなくなっている。それは必ずしも悪いことではなく良いことでもあるので、直す必要はない。
ただコマンデルやヴィキンゴの後だと霞んでしまうのは事実。派手なスポットは得意であり、尚且つバランサー役を担うグリンゴなので、マックの良さを活かせるかと期待はしたものの、思いの外スイングしなかったのは残念な結果となりました。良試合ではあるものの、期待値には届かず。
平均的良試合。
評価:***1/4
GCW世界王座戦
マーシャ・スラモヴィッチ(c)対マンス・ワーナー
頭部への椅子攻撃がメインのハードコアブロウル。マンサーの大流血、狂乱の表情でスクリュードライバーをマーシャに突き立てる姿も特筆すべきもの。SGCも良いけれども、やはりマンサーはシングルで真価を発揮する選手。そのマンサーを受け止める技量があるマーシャもタフさを示している。批判する内容はない試合。
惜しい点は、ストーリーが少しでもあれば、確実にエピックマッチへと昇華した試合内容である点。単品で盛り上がるパンクロックスタイルのGCWではなく、AAWやREVOLVERといった両者がレギュラー出でいる団体であれば、もっと凄い試合が出来るかもしれない。そのポテンシャルを秘めた乱戦。マンサーは過小評価されていて、SGCの枠に押さえ込むには勿体無い。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7
GCW Clean Up Man 7/8/2023
林下詩美対ビリー・スタークス
日米の若き天才対決。ビリーが、林下がやりやすい様にジャパニーズスタイルを適用。明快な一進一退に、観客のリアクションも上々。2人のポテンシャルからすればこんなものではないけれども、遠征のスタートとしてはまずまず。
中々良い試合。
評価:***1/2
ニック・ゲイジ対サイコ・クラウン
人気実績共に業界トップのレスラー対決。少しずつゲイジのコンディションは回復してきており、相手も暴れ回っても乗っかってくれるサイコなので、煽り、場外戦、凶器攻撃が殆どだが、スターパワーとアジテーション力の高さで完結出来るのは、この2人だからこそ。もっと上は目指せるものの、小大会なら満足出来るクオリティ。
中々良い試合。
評価:***1/2