世界のプロレス探検隊

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GCW Worst Behavior 2023 Review マーシャ・スラモヴィッチ対マイク・ベイリー/グリンゴ・ロコ対ジャック・カートウィール他

GCW Worst Behavior 2023 3/19/2023

 

www.fite.tv


山下りな対ルフィスト

 新旧デスマッチクイーン対決といっても、ルフィスト自体はデスマッチからは引退しており、ハードコアマッチ。椅子にドア、テーブルを使う荒々しい大乱戦。凶器攻撃も激しく、それ以外の通常技もハードと、単なるワンマッチにさせず、実現した意義のある試合に仕上げたのは見事。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

グリンゴ・ロコ対ジャック・カートウィール

 

 ルチャテイスト溢れる試合内容。グリンゴがルードとして試合をコントロールし、そこにカートウィールの側転芸やハイフライングを見せることでインパクトを生み出す。2人の持ち味、この2人が合わさる事による相乗効果も発揮されと、小気味良くもクレイジーな攻防が連発した良試合でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

GCW世界王座戦
マーシャ・スラモヴィッチ(c)対”スピードボール”マイク・ベイリー

 

 ニック・ゲイジを破り、晴れて女性初の王者となったマーシャだが、強敵ベイリーをカナダで迎え撃つ試練を課されることに。 試合は、予想していた攻防を重ねていくシンプルな形かと思いきや、ベイリーがヒール調とまではいかないまでも、マーシャを圧倒し、ボストンクラブで痛め付ける日本要素も追加。マーシャも激しさだけではなく、ダウンベースの割合を増やし、アンダードッグ的な魅せ方を行う。

 性差や一方的なドミネイトシーンを廃した試合になると予想していた為、意表を突かれる展開となったが、両者実力者だけあり、適切に対応。

 クライマックスにかけては、リングのマットを剥ぎ板剥き出しの状態で戦うデスマッチテイスト。凶器や流血がある訳ではなく、振り切った形ではなかったものの、異なるテイストでも良試合を生み出す技術は見事と言うしかない。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:8