GCW War Ready 10/23/2021
アレックス・ゼイン対ジョナサン・グレシャム
後述のマックよりも先にスポットフェスターからの脱却を図ったゼイン。WWEを経験し、リリースされた後もシングルレスラーとして精力的に活躍しているだけあり、グレシャムの良さを消すことなく、試合のリズムを保ちながら、見せ場を作ることが出来ている。グレシャムの巧さはあるとはいえ、スタイルクラッシュではある中でも、それなりに噛み合っており、見応えのある小気味良い内容となっていた。平均的良試合。
評価:***1/4
ニンジャ・マック対アーレズ
マックがヘッドロックやスリーパーを執拗に使用し、これまでとは違うところを見せたい意欲を示した一戦。ハイフライングもテクニカルなことも出来るアーレズが、それに付き合っていた形。ハイフライングや軽量級らしいスポットは少なく、戦前の予想、試合が終わった後の評価からは下回る質ではあった。マックがスポットフェスト要員を脱したい意欲が見えたのみ。
評価:**3/4
GCW世界タッグ王座戦
セカンド・ギア・クルー(c)(マシュー・ジャスティス&マンス・ワーナー)対ブリスコ・ブラザーズ(ジェイ&マーク・ブリスコ)
GCW一、いやインディ一、ハードコアに強いタッグチームSGC。目下敵なしだったが、遂に現れた強敵は、キャリア20年超え、百戦錬磨のタッグ屋ブリスコ兄弟。不人気団体ROHにいて、日本でも余り人気が出なかっただけで、ブリスコズの功績は誰もが認めるところ。SGCの2人がレスラーを始める前から、歴史を作ってきたその重みをこの試合ではまざまざと見せつけられることとなる。
Crucifix bomb/neckbreaker combo from the Briscoes! (@jaybriscoe84 @SussexCoChicken)#GCWWarReady @GCWrestling_
— Rob (@HeyyImRob) 2021年10月24日
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試合は椅子やドアを使ったハードコア・ブロウル。SGCの土俵で試合が進むけれども、これはブリスコズの土俵でもある。タッグとしての実力は言うまでもなく差があり、個々としても特にジェイ・ブリスコの荒々しくも研ぎ澄まされた一つ一つの動きは感嘆の一言。ジャスティスもマンサーも素晴らしいブロウラーで、皆大好きで、個人的にも大好きな思い入れのある選手だが、この試合ではブリスコズ、特にジェイの凄さに圧倒されるのみ。レベチとはまさにこのこと。
Everyone has died. @ThrashJustice @ManceWarner @jaybriscoe84 @SussexCoChicken #GCWWarReady @GCWrestling_
— Rob (@HeyyImRob) 2021年10月24日
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SGCもハードコア殺法を繰り出し、必死に応戦はしているが、2人とももっとぶっ飛んだ事は出来るので、ベストワークと比べると少し大人しめだった印象を受ける。それはブリスコズも同じで、もっと高みにいる選手。まだまだこれ以上のものは出せる。とはいえ死力は尽くしたハードコア戦。流血にヴァン・ターミーネーター連発、奈落式ドア破壊にジェイ・ドリラー乱れ打ちとクライマックスの追い込みは凄まじく、狙い通りの大激戦となりました。言うまでもなく今大会のMOTY。あり得ないが、この再戦はラダー・ウォーが良い。
しかし、一つ難点なのは、ブリスコズがベルトを獲ると相手がいなくなる点。CZWでもそうだった。相応の相手を用意出来るかが今後の課題。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ニック・ゲイジ対鈴木みのる
Gotch-style piledriver through a door from @suzuki_D_minoru!#GCWWarReady @GCWrestling_
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入場、向き合った瞬間、最後のドア貫通ゴッチ式パイルドライバー。これのみだが、このカードが組まれた時点で、こういう内容になることは見えていたので、予想通りそうなったな驚きはない。ライブ向けのボーナストラックといった内容。
評価:**