世界のプロレス探検隊

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Impact Wrestling Slammiversary 2023 Review ディオナ・パラッツォ対トリニティ/コヴェン対マーシャ&ケリー他

Impact Wrestling Slammiversary 2023 7/15/2023

 

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Impactノックアウツ世界タッグ王座戦
ザ・コヴェン(c)(テイラー・ワイルド&カイリン・キング)対MKウルトラ(マーシャ・スラモヴィッチ&キラー・ケリー)

 抗争を繰り広げていたマーシャとケリーが合体し、タッグ王者に挑む。火力の強いハードヒッター2人のタッグということで、重く鋭い打撃や投げでタッグ王座を圧倒。コヴェンも堅実なタッグワークとパワフルなカイリンの攻撃で反撃。アンダーカードとしては十分な程、上手くまとまった良試合。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

Impact世界タッグ王座戦-フェイタル・4ウェイマッチ
ABC(c)(エース・オースチン&クリス・ベイ)対ムース&ブライアン・マイヤース対サミ・キャラハン&リッチ・スワン対サブカルチャー(“フラッシュ”モルガン・ウェブスター&マーク・アンドリュース)
 素早いスポット回しが見所。4チーム入り乱れてのスクランブルマッチ。スターも身体能力に優れた選手も混在しており、見栄えは十分。この試合には入れなかったラスカルズの介入も交え、今後のストーリー的にも進展を見せフィニッシュ。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

Impactノックアウツ世界王座戦
ディオナ・パラッツォ(c)対トリニティ

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 女子部門の絶対的エースディオナに任せておけば全く問題はない事を証明し、MOTNを獲得。
 トリニティは圧倒的なスターパワーと、唯一無二の身体能力を活かし、大枠の構築はディオナが腕攻めをベースに堅実に構築。ビッグマッチのスケールは保ちつつ、テクニカルな面も多く披露する。もっと上を目指せるポテンシャルを感じる程、充実した内容。

 エプロンでのバイルドライバーや、ヤングバックスの様なトップロープを飛び越えてのXファクターといった男子顔負けのハイスポットも飛び出し、終盤のクオリティも高いままキープ。1番外したくない試合を外さなかったのは団体と本大会にとっては好材料でした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

Impact世界王座戦
アレックス・シェリー(c)対ニック・オールディス
 業界屈指のテクニシャン対かつてのNWA絶対王者であり、ビリーコーガンと袂を分ち退団後も、誰よりもNWAらしいクラシカルなアメリカンプロレススタイルを体現するオールディス。

 ストーリーとしては描き切れていない中、互いに玄人好みなファイトスタイルのままで、試合に突入してしまった結果、良い試合だけども、見所は少ない地味な内容に着地。

 流石にまずいと思ったか、予定していたかは不明だが、シェリーの指攻めで激しさを打ち出し、レフェリーのブラインドを突いてのベルト攻撃とアクセントは入れたものの、期待していた盛り上がりは得られず。両者のポテンシャルに疑いはないが、この組み合わせに関しては、危惧していたミスマッチが、そのままマイナス点として表れてしまった。

 試合後に登場し、復帰をアピールしたジョシュや戻ってきたEY、負傷中のマクリン辺りが本調子になるまでは、上手く乗り切りたい。
 中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7.5+