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IWS VS GCW UnFnSanctioned Review グリンゴ・ロコ対マイク・ベイリー/山下りな参戦! "PCP軍対MDK軍"

IWS VS GCW UnFnSanctioned 3/11/2023

 

www.fite.tv

 


ロス・マジソス(シクロペ&ミエド・エクストレモ)対Le Tabarnak de Team (マテュー・サンジャック&トーマス・デュボア)

 期待通りのハードコア。ラフファイトに豪快な合体技を加えていくマジソスの上手さが光る展開ながら、TDTも地元の意地を見せ、身体を張り食らいついていった乱戦。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

 

グリンゴ・ロコ対”スピードボール”マイク・ベイリー

 ルチャにも難なく対応するベイリー。ラフと独創的な投げ技を織り交ぜるグリンゴ。両者の持ち味が合わさった心地良い攻防の連続。実力者同士瞬く間にスイングしていく様は痛快。

 土台を整えた後、終盤は、華麗なハイフライングを決め、過激なエプロンへのボムにリバースフランケンと一気にギアチェンジ。期待はしていたが、期待を超える噛み合いっぷり。何回でも見たくなる好勝負。
評価:****

 

ファンズ・ブリング・ザ・ウエポンズ・デスマッチ
PCPクレイジー・ファッキン・マニー、セクシー・エディ&グリーン・ファントム対ニック・ゲイジ、山下りな&マンス・ワーナー

 IWS対GCWの対抗戦のグランドフィナーレを飾るのはIWSの十八番観客凶器持ち込みデスマッチ。今ではそれが普通となったが、殺傷力の高い凶器の数々がリング内外散乱した中で戦うのはIWS名物。

 20年経っても健在のIWSオリジナルズに日本の誇り山下りなとデスマッチハードコアも出来て試合構築にも定評のあるバランサーのマンサー。ここにGCWのアイコンMDKとIWSのアイコンPCPを加えるサプライズで華々しく幕開け。
 山下×エディ、マンサー×ファントム、そしてゲイジ×PCPで試合は進み、コンディションの悪いゲイジと実質リタイア状態のPCPの状態を隠す形としては堅実。その他の4人が試合を作り、とにかく頑張る展開。加齢したことによりファントムに安定感が生まれたのが大きく、試合構築に一役買っていた。昨今のご時世と年齢的に破茶滅茶が出来ないエディも花道のガラスボードへのスプラッシュマウンテンや股間への蛍光灯束攻撃を被弾するなどハードバンプを見せ貢献。

 ゲイジとPCPは4人に比べれば全然動けないが、PCPがひたすら受け続け、ビザカッターで額を切り刻まれるだけでも画になるのは御の字。かと思えばECWのトミー・ドリーマー対ブライアン・リーを彷彿とさせるバルコニーからのテーブル葬を志願しただけでなく、蛍光灯で耳を酷くカットする程の大健闘を見せる。その流血により強制終了感はあったものの、ゲストGCW勢を凌駕する団体の象徴としての、カナダデスマッチ界の生き残りの意地を示したIWS勢の頑張りを讃えたくなる死闘でした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

IWS: (FBTW) PCP Crazy Manny/Green Phantom/Viking vs Beef Wellington/Evil Ninja/Sexxxy Eddy - UFS '08 - YouTube

 

全体評価:8.5