世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

BodyZoi Wrestling Joey Janela's European Vacations Review エーグル・ブラン対ジョーイ・ジャネラ/ニック・ウェイン対トリスタン・アーチャー他

BodyZoi Wrestling Joey Janela's European Vacations 6/10/2023

 

www.fite.tv

 

 

 

 

JCW王座戦
ジョーダン・オリヴァー(c)対MBM

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 ベルギー期待の若手MBMは、風貌からすると動けなさそうな雰囲気だが、意外に動けるギャップが魅力。レスリングも一定で出来て、ハイフライングの武器もある。オリヴァーのコントロールはかなり効いていたとはいえ、想像以上に物足りなさを感じることはなく、試合に貢献出来ていた。

 オリヴァーがMBMのレベルに落としながら、上手くまとめてフィニッシュ。粗を隠しつつも、MBMの才能を示した上で、オリヴァーが貫禄のフィニッシュ。格の違いを誇示した結果となりました。

 まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

ニック・ウェイン対トリスタン・アーチャー

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 7/16より大日本プロレスに参戦するアーチャー。コスチュームや風貌、身体のサイズ的にヨーロッパ版ウォードロウ。

 ウォードロウよりは少し小さい代わりに、10年以上のキャリアから来る技術の高さ、俊敏さを持ち合わせており、パワーはヨーロッパ随一の肉体派。この試合では、ニックの華麗な動きとパワー自慢のアーチャーが上手く対比になっている。中盤は堅実にアーチャーが支配。派手さはないが技術の高さは感じる事が出来る。

 終盤は一進一退の攻防。ライジングスターのニックが押す展開になるかと思いきや、アーチャーのパワーファイトが炸裂し、ニックが苦戦を強いられ続ける展開に。パワーの差は説得力を生み出す。ニックが勝ちこそ拾ったが、正直アーチャーの試合でした。

 ニックはパワーファイターに対する経験は少ない選手なので、AEW本格参戦に向けて非常に良い経験になったでしょう。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

BZWハードコア新王者決定戦-トリプル・スレットマッチ
ジャック・サンズ-ノーム対アリー・キャッチ対ニンジャ・マック
 プロレスリングノアTシャツを着用したニンジャ、紅一点だがハードコア巧者でもあるアリーと、ストリートファイトスタイルのコスチュームに身を包み、遠目で見ると今成夢人にしか見えない地元出身のJSNというハードコア3ウェイ。

 JSNはルックスとファイトスタイルが一致しておらず、凶器に頼らないと厳しさが出ている。となると、1番ハードコア戦に慣れているアリーが試合を回していく展開となるが、難なく試合を回せるのはアリーの強み。実力や実績が上の選手に当たることが多いアリーだが、この様なマッチメイクだと人気や華も含めてアリーの良さが伝わる内容となりました。
 平均レベル。
評価:***

 

BZW王座戦
エーグル・ブラン(c)対ジョーイ・ジャネラ

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 こちらは7/16より全日本プロレスに参戦するエーゲル・プランの防衛戦。世界的に活躍する強敵の外敵を相手に大苦戦をしている、今回大会が行われた国であるフランス出身ハイフライヤーのプラン。

 観客を煽りながらたっぷりと間を取ってのコントロールと、ラフを交えた攻防の数々で、ジョーイが圧倒する展開。ジョーイが好きなロングマッチを、やりたい様にやらせている為、正直間延びをするシーンも散見されているが、その分プランにも沢山のスポットを与えるのはジョーイ。

 クオリティ的には約30分のロングマッチである必要性はないものの、現地のファンからすれば、アメリカのメジャーにも辿り着いたことのある現在のインディスターが地元のエース相手にロングマッチを戦ってくれる、これ程嬉しいものはない。
まだ動いたり飛ばないと魅力が出てこないプランだが、持てる技術を使ってダメージ表現を行う。インディレベルであっても欧米のトップレスラーからすれば物足りなさはあるものの、しなければいけない事には対応出来ているので、成立はしている。飛べばプランの魅力も出る。

 のクオリティとしては中々良い試合レベルだが、エーゲル・プランの名前を売るには良いきっかけになる試合でした。全日本参戦後に果たしてどの様に進化するかが楽しみです。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:7.5