WWE NXT #688 7/4/2023
ムスタファ・アリ対タイラー・ベイト
メインロスターで生かしきれていないメンバーをNXTに送って再生させるパターンを今回はアリに適用し、ベイトとの実力者対決へ。
完全ヒールではないが、少しヒール調。メインロスターだった経験から来る先輩風を吹かせる存在というNXTでしか出来ないキャラクターを熱演。実力者ベイトに苦戦しながらも、のらりくらりと反撃し、ギアを入れるとベイトに並ぶ切れ味も見せる。真の実力を示しつつ、新境地に取り組むアリの奮闘が楽しめます。
中々良い試合。
評価:***1/2
ルーザーズ・リーブス・NXT
クリード・ブラザーズ(ジュリアス&ブルータス・クリード)(w/アイヴィー・ナイル)対ザ・ダイアド(ジャガー・リード&リップ・ファウラー)(w/ジョー・ゲイシー&エイヴァ)
スープレックスマシーンでありながら、ジュニアの様に飛びまくる。チームアングルにリコシェ要素を追加し、カリスマ性も十分。メインロスターでトップスターにするにはもう少しだけ色々やらせたい所ではあるが、今でも十分活躍は出来る。業界随一のトッププロスペクト。
クリード兄弟のポテンシャル全開の攻撃を、あの手この手で封じていくダイアド。ダイアド自体も実績があるタッグだけに、怪奇派ユニットの子分というキャラクターのハンデはありながらも、実力に見合った活躍を示していたのは好材料。
団体の期待を背負うクリード兄弟に対し、リリース要求をしていたダイアドがかなりの高確率で負けるだろうということもあるのか、二本撮りの二本目とあって、観客が疲れきっていて、非常に静かだったのが惜しまれる。
しかし、トッププロスペクト、才能の塊であるクリード兄弟に、ダイアドが繰り出すベテランの狡猾なテクニックとユニット総出で妨害工作を行うスキズムの意地が凌駕した一戦。盛り上がりはないが、内容は非常に濃密でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7
WWE NXT #689 7/11/2023
#1コンテンダー(NXT王座)
ブロン・ブレイカー対イリア・ドラグノフ
This spear by Bron Breaker may be one of the most brutal i've ever seen #WWENXT pic.twitter.com/gJU4LtJSRr
— CrispyWrestling (@CrispyWrestle) 2023年7月12日
Goldberg spears Kwee Wee in mid air. pic.twitter.com/FcfoW2Odks
— Allan (@allan_cheapshot) 2017年8月3日
2世のサラブレッドとヨーロッパインディからの叩き上げ。いかにもアメリカのタフ野郎という風貌のブレイカーが体躯を活かした攻撃を繰り出せば、イリアは持ち前のハードバンプとダメージ表現の豊かさで、受け手でありながらもブレイカーを飲み込もうとしていく。
ウォルター戦の様なイリアが類稀なるアンダードッグ性を発揮したかと思えば、ブレイカーが圧倒的なフィジカル力で殴り倒す理屈を超越したプロレスを見せる。
ハイライトとなった迎撃式スピアーは、ゴーバーを彷彿とさせる様なエピックモーメント。それで終わらず、更に限界突破したのも見事。まさにこの2人にしか出来ないプロレス。強烈な化学反応を起こした好勝負でした。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
全体評価:7+