WWE NXT #696 8/29/2023
スティール・ケージマッチ(クリード・ブラザーズは勝てばNXT復帰)
クリード・ブラザーズ(ジュリアス&ブルータス・クリード)対ザ・ダイアド(ジャガー・リード&リップ・ファウラー)(w/ジョー・ゲイシー&エイヴァ)
一度クリード・ブラザーズがNXTを追放になるというストーリーを挟み、厚みを増した抗争の決着戦。スキズムの策略でジュリアスとブルータスを分断する状況を作り出すが、逆にジュリアスの類稀なるアスリート性が活かされる展開となる。
アンクルロックを決めながら片手でパワーボムを決めるシーンは、この試合のハイライト。シングルとしても可能性を秘めているジュリアスの活躍シーンをしっかりと作り、ダイアドが数的有利を作り、タメを作ったところでブルータスが復活し、タッグとして大暴れ。
完全なワンサイドにしないところは、実力者ダイアドに対する配慮は感じたが、基本的にクリード・ブラザーズの復活祭。これでもかと迫力満点の攻撃を繰り出し魅了。すぐにメインロスターに昇格させたくなる魅力を再確認。
ストーリーを敷いたことにより、この試合の威力が倍増したのも非常に大きい。長い抗争ではないが、試合の魅力を増幅させるには十分。クリード・ブラザーズのショーケースとしては120点の好勝負でした。好勝負。
評価:＊＊＊＊
グローバル・ヘリテージ・インビテーショナル グループA
ブッチ対チャーリー・デンプシー(w/ドリュー・グラック&デーモン・ケンプ)
5分程の短い試合だが、鋭いレスリングや疾走感の溢れる激しい攻防を繰り出し、期待通りの濃密な戦いを残した両者。デンプシーのランカシャースタイルにブルーザーウェイトの引き出しをより開けていくブッチは完全ピートダンに戻っている。後5分以上あれば十分好勝負になり得るクオリティでした。
中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
#1コンテンダーズ・フェイタル・4ウェイマッチ(NXT女子王座)
ジジ・ドリン対ブレアー・ダベンポート対キアナ・ジェームズ対ロクサーン・ペレズ
インディテイストも多く含むアグレッシブでアスリート性にも独創性にも溢れた4ウェイ。ロクサーン、ジジ、ダベンポートとインディや日本で実績を積んできた猛者揃いだけあり、第三者が積極的に絡む攻防でもスムーズで崩れない。
ロクサーンの必殺技ポップ・ロックスを巡る攻防のバリエーションは、インディでも中々見られないほどに豊富でインパクト十分でした。
そこにショーン・スピアーズ&タイラー・ブリーズのスクール卒からタッグ王者に輝き、シングルとしても地位を上げているキアナも要所で身体能力の高さを示し、勝利に値する活躍は見せた。WWEでこれだけの試合を残してしまうとインディは商売上がったり。非常にハイレベルな良試合でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
全体評価:7.5+
