WWE Monday Night RAW #1608 3/18/2024
アンディスピューティドWWEタッグ王座戦 6ウェイ・ラダー戦予選
#DIY(ジョニー・ガルガーノ&トマッソ・チャンパ)対クリード・ブラザーズ(ブルータス&ジュリアス・クリード)
体格差を活かすスーパー・アスリートのクリード兄弟は、アマレス仕込みのテクニックとスープレックス、類稀なる身体能力から来る豪快な攻撃も披露。
DIY顔負けの独創性満点の攻撃や連携も繰り出し、ジュリアスの膝立ちからの滞空式スープレックスを放ったかと思えば、その場飛びムーンサルトも放ち、終盤ではアンクルロックを決めながらのパワーボムを放つなど魅力しかない動きを見せ続ける。クリード兄弟は、可能性の最大値が他と違いすぎる。
対するDIYもクリード兄弟の脅威に苦しみつつ、細かなテクニックで応戦。終盤では真っ向から打ち合いに挑み応戦。結果的にDIYが勝ちを拾うものの、試合内容としてはクリード兄弟のショーケース・マッチといっても過言ではない。彼らには輝かしい未来しか見えない。
好勝負。
評価:****
ラスト・ウーマン・スタンディングマッチ
ベッキー・リンチ対ナイア・ジャックス
ナイアの巨体とベッキーのスターパワーを全力で活かした攻防の数々。拙い部分はあるとはいえ、かなり上手くなったナイア。元々唯一無二の存在ではあったため、技術の最低限のラインが上がったことにより、非常に価値が上がっている。ヒールとしてではないブーイングが飛ばなくなっているのが何よりも証明。
個人的には世界ヘビー級王者戴冠を経て、マーク・ヘンリーが成長を遂げた時のことを彷彿とさせる。椅子、竹刀、テーブルを駆使し、通常放送としては破格となるテーブル破壊3連発の大盤振る舞いで見栄え良く最終盤を彩っていく。ベッキーは特別なことをしているわけではないが、存在で試合が成り立つレベルなので、中々他には出来ない芸当ではある。
良い意味でアティチュード・エラを彷彿とさせたハードコアマッチでした。
中々良い試合。評価:***1/2
WWE Monday Night RAW #1601 1/29/2024
WWE IC王座戦
グンター(c)対コフィ・キングストン
絶対王者対人気者アンダードッグパート1。
グンターのハードなチョップを軸に構成し、コフィが躍動感溢れる攻撃で追い縋るものの、グンターが制していくとシンプルながら2人のレスラーとしての魅力を堅実に伝えていく。グンターにまかせておけば、これくらいは朝飯前という良試合。
中々良い試合。
評価:***1/2
WWE Monday Night RAW #1604 2/19/2024
コーディ・ローズ対ドリュー・マッキンタイア
WWEらしいスター同士のシンプルな一進一退。
シンプルな中に、比類なき強烈なスターパワーと多彩な技セットで試合を構築。クライマックスのラッシュからブラッドラインの介入、2年前の『Clash at the Castle』にてマッキンが負けた形で今回はマッキンが勝つというシーンの破壊力で締めていく。WWEのストーリー作りと演者の上手さが光る好勝負。
WWEで将来を嘱望されながらもリリースとなり、インディや他団体で生まれ変わり復帰してトップを取った者同士の因縁深き遭遇の序章としては申し分なし。
評価:****
WWE IC王座戦
グンター(c)対ジェイ・ウーソ
絶対王者対人気者アンダードッグパート2。
グンターのハードなチョップを軸に構成し、ジェイが躍動感溢れる攻撃で追い縋るものの、グンターが制していくとシンプルながら2人のレスラーとしての魅力を堅実に伝えていく。グンターにまかせておけば、これくらいは朝飯前という良試合。とコフィ戦と同じ構成、同じスタイルの試合。
ジェイもコフィと似たような性質で、アンダードッグ性を減らして、スターとしての格を増した選手なので、方向性が被る。ハードヒッティングで対抗出来る選手ではないので、グンターが調整しながら対応。雑なスピアー連発、ジミー・ウーソの介入からのダーティなフィニッシュでまとめて幕。グンターの強さだけではない巧さの部分が堪能出来る試合でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7+