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GCW Ashes To Ashes 2024 Review "GCW vs BJW"ニック・ゲイジ対伊東竜二/アブドーラ・小林対マット・トレモント他

GCW Ashes To Ashes 2024 3/9/2024

 

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GCWエクストリーム王座戦-スクランブル・マッチ
ジョーイ・ジャネラ(c)対アレックス・ゼイン対マーカス・マザーズ対ジャック・カートウィール対ブロースキー・ジミー対伊藤麻希

 豪華メンバーのスクランブルに伊藤を入れることで新鮮さを生み出す。このメンバーなので短時間でも疾走感、スポット量、質ともにハイレベル。勢いが付くオープニングは、まさかの伊藤が王座奪取というサプライズも。

 平均より上。
評価:***

 

デスマッチ
ジョン・ウェイン・マードック対ブランドン・カーク

 

 


 正直ICW NHBにしか見えないカードだが、デスマッチレスラーとして上を目指すなら正規ルートはGCW経由で日本を目指すしかない。日本行きを熱望するカーク夫妻、特にブランドンがチャンスを狙わないわけはない。

 試合は、馴染みのマードックとの安定したデスマッチ。成長したブランドンのショーケース、翌日のケイシーとの一戦の前哨戦としては十分でしょう。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

アトランティック・シティ・ストラップ・マッチ
EFFY対マンス・ワーナー

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 デスマッチエフィーと極悪マンサーのラウンド2。お題のストラップは、鞭化以外は効果的に活かせているとは思えなかったが、その分椅子やドアを徹底に使った潰し合いを行うことで見事にカバー。首が折れるかもと思ってしまうほどのバーニングハンマーを皮切りに、各種エグい攻撃を互いに連発。椅子盛りへのスーパープレックスといった派手なスポットからそうでないものまで、武骨な潰し合いを演じることに成功。

 フィニッシュが勧善懲悪とはいえ、5対1でボコボコにしての勝利は、いくら恨みがあるメンバーばかりといっても、さすがに雑味が残る形。ストレートにエフィーが自らの手で逆境を跳ね除け勝利の方がまだしっくりくる。

 それで評価を落としたが、骨が軋む様な凶器攻撃の数々とマンサーの大流血は見所です。中々良い試合。
評価:***1/2

 

デスマッチ
アブドーラ・小林対”ブルドーザー”マット・トレモント

 


 ICWやH2Oとは異なり、通常のブルドーザーモードで登場したトレモント。小林の得意技、十八番を受け切り、引き立てるトレモントの献身性が光る。機動力がなくとも、一つ一つの攻防や行動を印象化すれば試合は作れることを示したベテランならではのテクニック。

 バラエティに富んだ凶器群を豪快かつ丁寧に一つ一つ使用していく達人の技も光っていた。好勝負以上を目指す試合内容ではないものの、このカードに期待する内容は全て揃えていた。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

デスマッチ
ニック・ゲイジ(w/デューイ・ドノヴァン)対伊東竜二

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 ベテランの意地、リビングレジェンドの貫禄ここに極まれり。かつての様なクレイジーな事を出来るコンディションはないけれど、積み上げてきた技がある。丁寧に真摯に取り組んだデスマッチ。蛍光灯やガラスボードで大日本らしく量勝負な面もクリア。

 ゲイジがピザカッターやアジテーションを駆使することでアクセントも付けてくれる。終盤からは蛍光灯東京タワー2本を使い豪快にラストスパート。伊東がゲイジ相手に目の色変えて戦っていたのが印象的で、わざわざアメリカまで呼んで実現した甲斐があった。非常に重厚なデスマッチでした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:8