世界のプロレス探検隊

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ICW No Holds Barred Volume 26 Review ジョン・ウェイン・マードック対マーシャ・スラモヴィッチ他

ICW No Holds Barred Volume 26 6/25/2022

 

iwtv.live

 

 

ブランドン・カーク(w/ケイシー・カーク)対トミー・ヴェンデッタ(w/ダレン・マッカ―ティー)

 


 試合構築力とリアクション力に長けている両者の激突。各種凶器を手際良くインパクト満点で活用しつつ、セコンド介入も経て、豪快にフィニッシュ。ICWを支える名バイプレイヤー同士の対決となったが、バイプレイヤーだからといって縮こまらなかった熱戦。中々良い試合。
評価:***1/2


ジョン・ウェイン・マードック対マーシャ・スラモヴィッチ

 


 彼氏(AKIRA)の師匠との激突。
 通常形式も凄腕であるマーシャとデスマッチマスターマードックの激突とあれば、余計なシーンもなく技量の高さが凝縮されたデスマッチとなる。マーシャは打撃のバリエーションが増えたことにより、上手く攻防を繋ぎやすく出来ている。ナイツや鎖鎌にガセットとエグさを出す凶器からコーナートップからの蛍光灯付ドアへの転落等という派手なスポットもありと隙がない。

 インパクトでも大プッシュを受け、売れっ子街道爆走中のマーシャだが、まだまだデスマッチをやってくれるあたりは、「女性版ジョン・モクスリー」といっても良い活躍。マードックも盤石の仕事振りでした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ICWアメリカン・デスマッチ王座戦
エリック・ライアン(c)対アティカス・クーガー
→エリック・ライアン(c)対ボビー・ベバリー
→エリック・ライアン(c)対マット・トレモント
 当初はライアン対アティカスの44,OH!対決だったが、アティカスは現れず。代わりに現れたのはライアンの相方であるベバリー。前回大会の再戦となったが、猿芝居。ベバリーがあっさり寝てバッドエンドかと思った矢先に流れるSeparate Ways!!

 マット・トレモントが久しぶりにICWに登場し、ライアンに挑戦という大サプライズ。

 


 その歓喜に包まれる中、互いに蛍光灯を破っていき、瞬く間に血まみれに。2人の技量を考えれば、展開の少なさは気になるものの、特別なことをしなくても、殴る蹴る蛍光灯のみで試合を作ってしまうのは匠の技。

 あわや王者交代というシーンは見せつつも、ライアンの試合によくあるあえて後味を悪くする弱いフィニッシュがこの試合も炸裂。トレモント登場は嬉しいサプライズだったが、正直ライアン対アティカスは観たかった。中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7.5+