ICW No Holds Barred Volume 32 9/10/2022
クリスチャン・ロス対クリス・ブラッドリー
.@_ChrisBradley catches Kristian Ross with a Samoan drop through a door!#NHB32 @ICWNHB
— Rob (@HeyyImRob) 2022年9月12日
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今大会のド突き合いシリーズその1。マット・トレモント率いるH2Oレスリングスクールの卒業生対決。卒業生の中でもタフマッチ大得意の重戦車対決。普段はタッグパートナーで、H2Oのタッグ王座にも輝いた両者だけあり、一番信頼出来る間柄。
お膝元であるニュージャージー開催の為、H2Oチャントも鳴り響く中、持ち前のタフさをアピールする様に、各種凶器をこれでもかと勢い良く叩きつけていく展開。細かい事は気にせず身体を張り血を流しその名を売っていく。
シンプルながら毎週毎週それをやり続けているH2O勢は、キャリアの長さを考えれば、ハードコアやデスマッチに強過ぎる。育ちの良さとその才能を前面にアピールした肉弾戦でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
スレイド対ヨーク
Avalanche sidewalk slam onto a barbed wire/tube bundle door from @DeathmatchYork!#NHB32 @ICWNHB
— Rob (@HeyyImRob) 2022年9月12日
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JESUS! @DeathmatchYork hits SLADE in the back with a gusset plate bat!#NHB32 @ICWNHB
— Rob (@HeyyImRob) 2022年9月12日
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ド突き合いシリーズパート2は、JCWのマンス・ワーナー戦に続き、ダブルヘッダーとなったスレイドとDMDUからの刺客ヨークの一戦。真っ向から蛍光灯や椅子を叩きつける2022年とは思えない武骨な展開に、1番度肝を抜かれたのはガゼットボード付クリケットバットでの攻撃を、ノーセルで起き上がるスレイド。
スレイドのサイコ感の仕上がり方は尋常じゃない。MJFやクリス・スタットランダーと同じ出所(CAPW)とはにわかに信じがたい。
対するヨークもDMDUで見せている様な堅実な活躍を披露。身体の張り方も良く、攻撃面でも見劣りせずと見事にアピール成功。呆気に取られながらもデスマッチファンは非常に楽しめる一戦。
中々良い試合。
評価:***1/2
マット・トレモント対ビッグ・F’N・ジョー
JOE TRIES TO CUT OFF TREMONT'S FINGERS #NHB32 pic.twitter.com/80oskDZ7Sp
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2022年9月11日
Big F'N Joe risks gutting himself on the tubes in order to fuck up Tremont #NHB32 pic.twitter.com/xAlj9kKNFh
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2022年9月11日
ド突き合いが続く中、変化球も織り交ぜられる両者、特にトレモントの緩急の使い方は圧巻。指を切り落とそうとしたり、ビールを吹きつけたりとジョーのクレイジー殺法にやりたい放題させながらも、受け止めた後最後の所で横綱相撲ではね返すトレモントの貫禄が際立つ。
相性は良いとは思っていたが、想像以上に噛み合っており、勢いで行くところと勢いだけではない所のバランスが絶妙。トレモントの名人芸とジョーのクレイジー芸が噛み合った熱戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ICWアメリカン・デスマッチ世界王座戦
ジョエル・ベイトマン(c)対ケイシー・カーク
FIGHT ANNOUNCEMENT 🌍
— ICW No Holds Barred ⛓ (@ICWNHB) 2022年7月29日
AMERICAN DEATHMATCH WORLD CHAMPIONSHIP FIGHT
JOEL BATEMAN (c) vs
KASEY KIRK
🇲🇽 🇦🇺 🇬🇧
THE CHAINS RETURN HOME
to the HEART BALLROOM!
LIVE!! Saturday September 10th - Newark NJ - 8PM
ORDER Tickets NOW - https://t.co/ivdl9nSCld pic.twitter.com/QIAFQXTy85
.@CatalKasey bringing home the gold tonight! Love youuuuu so much #NHB32 pic.twitter.com/4yX78ncAcE
— 👑𝕼𝖚𝖊𝖊𝖓 𝖔𝖋 𝖙𝖍𝖊 𝕴𝖓𝖉𝖎𝖊𝖘📝 Tiffany👑 (@Luvs2Dream82) 2022年9月11日
ジョン・ウェイン・マードック、エリック・ライアンらの元王者、ICW総帥ダニー・デマント、マット・トレモント(H2Oにて)や今日対戦するジョエル・ベイトマンなども破り、目下敵なし状態のデスマッチ新女王の1人、団体最大の人気者ケイシーが、2タイムチャンピオンDMDU総帥ベイトマンに挑む試合。
マードック、ライアン辺りのこれまでのメインイベンターに比べれば、実力は劣るとは言え、真摯に取り組む姿勢とハードワーク、そしてこれまで築き上げてきたケイシー、ベイトマンそれぞれのサクセスストーリーは今プロレス業界でも5本の指に入っている程上手くいっているストーリーライン。それが実力を補ってくれる状態。
2人もトップに躍り出るだけあり、身の丈を理解した余計な事はしないシンプルな試合構築が光る。蛍光灯攻撃メインで進め、得意技必殺技を惜しみなく放ち、ケイシーの旦那ブランドンの必殺技であるサイコ・ドライバー・ファック・ユア・ライフとクイック・パイルドライバーを見舞う演出、DMDU勢のヒールに寄り過ぎないギリギリのラインでの介入、旦那ブランドン他レスラーがリングを取り囲み、ケイシーを応援する演出を粗が出ない様にテンポ良く展開していく。
@CatalKasey hits a #PSYCHODRIVERFUCKYOURLIFE #NHB32 pic.twitter.com/GT82h2bec0
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2022年9月11日
I love them both so much, my heart was pulling strings witnessing this #NHB32 pic.twitter.com/ONZWlg0uHX
— Jewls 💚 (@jewlstheoutcast) 2022年9月11日
設定した試合時間もメインのボリュームを保ちながらもネタ切れにならないギリギリのラインを突いており絶妙。ストレートに歓喜の王座戴冠を見せてくれたのも最高の演出。最高の王座奪取劇は、団体史に残る名シーン。
これで米デスマッチ2大団体のGCWとICWNHBのデスマッチ部門のベルトホルダーが共に女性となるという快挙。(GCWは山下りな)ポリコレがどうとかは本当に一切なく、それぞれの実力、積み上げて来た実績と人気、ハードワークの賜物が、文句の付けようがない称号を与えた。男子が容易に越えられないレベルに到達している大躍進でした。
ICYMI
— GameChangerWrestling (@GCWrestling_) 2022年8月16日
Rina Yamashita defeated Alex Colon at #GCWHomecoming to become the *NEW* GCW Ultraviolent Champion!
This is her first reign as GCW UV Champion and she will now take the title with her back to Japan.
You can catch the UNLIMITED Replay of GCW Homecoming Weekend on @FiteTV! pic.twitter.com/BEyerRdHo2
最後にケイシー王座奪取劇の黒子となったベイトマンだが、本来はスポットを浴び続ける必要がある新鋭なのに、時にヒール調で無駄のない試合運びとハードワークで貢献。チャーリー・エヴァンス共好勝負を演じた経験も活かされたのではないでしょうか。助演賞を与えたい活躍でした。好勝負。
評価:****
She did itttt @CatalKasey #NHB32 pic.twitter.com/DHhCeuguQC
— 👑𝕼𝖚𝖊𝖊𝖓 𝖔𝖋 𝖙𝖍𝖊 𝕴𝖓𝖉𝖎𝖊𝖘📝 Tiffany👑 (@Luvs2Dream82) 2022年9月11日
全体評価:9