世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

ICW No Holds Barred Volume 38 & 39 Review "リアル夫婦対決" ケイシー・カタール対ブランドン・カーク/アブドーラ・小林参戦

ICW No Holds Barred Volume 38: Ultraviolent Vortex 12/16/2022

iwtv.live


アブドーラ・小林対カサノヴァ・ヴァレンタイン対ジョン・ウェイン・マードック対マット・トレモント

 


 商売敵XPWの王者であるシュラックの入場曲で登場したマードックに、トレモントと小林の登場に華を添える豪華メンバー。ここまで豪華なメンバーで4ウェイなので、変な小細工はせずとも、シンプルに凶器を打ち合っていくだけでも十分形になる。

 蛍光灯大扇、蛍光灯ミニタワーそして火炎蛍光灯束と蛍光灯系凶器もバラエティに富んでおり、夢のマッチアップも多く見れて、申し分のない内容となりました。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ICW No Holds Barred Volume 39 12/17/2022

iwtv.live

 

アブドーラ・小林対”フッドフット”モー・アトラス

 


 デスマッチリビングレジェンドと新進気鋭のライジングスター。体格と存在感だけで勝負出来る両雄なので、迫力十分。大量の蛍光灯に剣山と定番のコースだが、アメリカのファンが観たいものはしっかりと披露していた良試合。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ICWアメリカン・デスマッチ世界王座戦
ケイシー・カタール(c)対ブランドン・カーク

 まさかのヒールターンからデスマッチリアル夫婦喧嘩という家庭内闘争となったカーク夫妻対決。

 この抗争のキーパーソンだったクルールは負傷の為不在だが、入場曲を鳴らすフェイントからスタートと要素として登場させたのは賢い。仲直りと見せかけたフェイントはあるものの、基本的には真っ向勝負。

 

youtu.be

youtu.be

 いつものLatto『Big Energy』ではなく、Beyoncéの最新アルバム『RENAISSANCE』『ALIEN SUPERSTAR』を入場テーマとして使用し、ウエディングドレスを彷彿とさせるコスチュームで登場したクレバーなケイシーも、体格や攻めで勝負するタイプではないので、女性ヒール男性フェイスの限界が見えてしまう試合内容ではあったものの、特別感は非常に備わっていた。ブランドンのコントロールも安定しており、何よりもストーリーの補佐が効いているので、同じ試合内容でも2割増しで良く映っている。

youtu.be

 リングのクッションを剥いで、板むき出しにするのは、CZW時代に行われたジミー・ロイドとの「Squared Circle Of Sacrifice」マッチのオマージュ。そして最後のキスからのサイコドライバーも豪快に決まり、歓喜の瞬間から仲直りと年内最終大会に相応しいハッピーエンドも見事。

 1年間ケイシー・カークで回し切ったダニー・デマントの手腕と期待に応え続けたケイシーの頑張り、そしてその間に次にプッシュを受けるに足る選手となっていったブランドンの躍進と本当に良いサイクルで団体が回っている事を示した1年でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

 

 

全体評価:7+