ICW No Holds Barred Pitfighter X11 7/22/2022
ジョン・ウェイン・マードック対ブランドン・カーク
実力者同士テキパキと各種凶器を使用。ケイシーは大人気のトップフェイスだが、ブランドンはあくまでもヒールを崩さず。ベテラン同士の堅実なデスマッチでした。
平均的良試合。
評価:***1/4
ジョン・ウェイン・マードック対ケイシー・カーク
Kasey & The Duke are SLUGGING #PFX11 pic.twitter.com/MzXVyPCwbF
— I Gif All The Wrestling (@Aregularindyfan) 2022年7月23日
Professional Wrestling is the Highest Form of Art #PFX11 @indiewrestling @ICWNHB @TheDukeJWM @CatalKasey pic.twitter.com/Zrc8S1o4Fj
— 𝐀𝐒𝐇 𝐃𝐀𝐁𝐁𝐀𝐓𝐇 (@ashdabbath) 2022年7月23日
当初はリード・ベントリー対ケイシーの一戦だったが、ベントリーが欠場し、ケイシーの夫であるブランドンを破ったマードックが、一度敗れているケイシーへのリベンジに名乗りを挙げた試合。
2試合目のハンデがあるとはいえ、それ以上に実力差がある両者。更にブランドンの試合後に、ヒールターンを示唆するプロモを行ったマードックが、GCWで上手くは果たせなかったクラシカルなヒールワークでケイシーを蹂躙。ナイフを額に突き刺し、刺々しく痛ぶり、ケイシー支持の観客を焚き付ける姿は名人芸。ある意味GCWの抗争があったからこそこの素晴らしいヒールワークに行き着いたといっても良いでしょう。
ケイシー大爆発への完璧なセットアップにより、終盤はボロボロだったケイシーが反撃開始。マードックの巧みな甚振りとそれに耐えるケイシーのタフさがあったからこそ、終盤からクライマックスにかけての爆発力が倍増。
PWGのキャンディスの時の様に、既に大人気のケイシーを明確に団体のトップフェイスに昇華させた大熱戦。2人の大活躍とその2人の扱い方の上手さ、価値を上げるストーリーメイクに感激する一戦でした。好勝負。
評価:****
全体評価:7.5
ケイシー・カークの入場曲であるマライア・キャリーの『Fantasy』をサンプリングしたLatto『Big Energy』は、2022年の全米大ヒットソングなので、そちらも注目。
ICW No Holds Barred Volume 29 7/23/2022
ジョン・ウェイン・マードック対ダニー・デマント
I love this so much #NHB29 @indiewrestling @ICWNHB @TheDukeJWM @dannydemanto pic.twitter.com/Sb3slpOaxT
— 𝐀𝐒𝐇 𝐃𝐀𝐁𝐁𝐀𝐓𝐇 (@ashdabbath) 2022年7月24日
トミー・ヴェンデッタ欠場の代役をいつもの様に果たすデマント。ICW名物のピンチヒッター用カードだが、今回昨日ヒールターンを果たしたマードックがGCWとオーナー、ブレット・ローダーデイルの名前を使い、元々共同オーナーだった仲間のデマントを煽り、試合に漕ぎ着ける。
試合は、多彩な凶器と蛍光灯を使いつつ、マードックの巧みなヒールワークとデマントの献身的な受けが光る内容で、これまでの同カードとは異なるエッセンスが試合の面白さを増した要因となっていた。
GCWのTシャツ着用でブレットの名前を出し、観客を焚き付け、リングクルーのミッテンを攻撃するマードックと、返す刀でイアン・ロッテンの名前を持ち出すデマント。米インディの裏の裏まで大好きなマニアにとっては堪らない一戦。
中々良い試合。
評価:***1/2
エリック・ライアン対ケイシー・カーク
I am in love with Kasey Kirk. I am sorry Brandon, I love you too #NHB29 pic.twitter.com/nd9lbWHwlA
— I Gif All The Wrestling (@Aregularindyfan) 2022年7月24日
GO KASEY GO #NHB29 pic.twitter.com/qUoPdR1KiI
— I Gif All The Wrestling (@Aregularindyfan) 2022年7月24日
昨日のマードック戦と同じ構成で、元王者のライアンがケイシーにリアルな実力差を見せつけ、一方的にドミネイト。もう降参してしまえ!と煽るシーンも同じ様な展開。それでも実力差体格差を世界有数のタフさを武器に築き上げてきた人気はフェイクじゃない。ケイシーのシンデレラストーリーはこの試合も健在。
ライアンの猛攻を凌ぎ、体格差を無視しない反撃方法もリアル感が出ておりスリリングさを残している。最後は蛍光灯乱れ打ちからニュージャック殺法でケイシーが大逆転とストーリーの力は置かれている舞台や単なる実力以上の魔法をかけてくれる。
前日に引き続き嫌われ者カーク夫妻からトップフェイスとしてプッシュされている年単位のケイシー絡みのストーリーは、プロレスリングの醍醐味を感じさせてくれる。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7+