世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

ICW No Holds Barred Volume 34 & 35 Review ケイシー・カーク対ジョエル・ベイトマン/フッドフット対ジョン・ウェイン・マードック

ICW No Holds Barred Volume 34 10/15/2022
ICWアメリカン・デスマッチ世界王座戦
ケイシー・カーク(c)対ジョエル・ベイトマン
ICWの看板抗争がベイトマンのホームであるオーストラリアで実現。アメリカでの一戦の余韻を感じつつ、手際良く試合を進めていき、ベイトマンのドミネイトがケイシーを襲う。関係性の強さもあるとは思うが、手が合うのだろう。他の相手の時よりも攻撃の激しさを感じ、魅力も強く出ている印象を受ける。場外戦に移行しても激しさは維持しつつ、場外を使った攻防も冴えている。ヴァイオレンス一辺倒でない所も好ポイント。最後はクルールの登場が結果的にケイシーへのアシストとなり、今後のストーリーへ含みを持たせる形でフィニッシュだが、それまでの試合内容で十分メイン合格となる試合でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ICW No Holds Barred Volume 35 - Deathmatch Horror Story 2022 10/29/2022
“フッドフット”モー・アトラス対ジョン・ウェイン・マードック
マードックがICWの仇敵XPWを引き合いに出し、観客を焚き付けるお手本の様なヒールプロモを行い舞台は整う。ガセットプレートにナイフボード、ガラスボードに大量の蛍光灯を使用するタフな内容。マードックが試合においてもフッドフットを見事にリードしながら散っていくベテランの貫禄を示す。フッドフットも安定の流血量と被虐で貢献。物量とマードックの巧さで昇華させた一戦でした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ICWアメリカン・デスマッチ世界王座戦
ケイシー・カーク(c)対マット・トレモント
H2Oでの一戦とは異なり、トレモントが圧倒的に制圧した中盤まで。ケイシーも決死の反撃を行うものの、トレモントが重厚感たっぷりに支配。特別モードで物凄い試合を残すつもりかと期待したものの、クルールの介入からチープ・フィニッシュでガッカリ。ケイシー対ブランドンのカーク夫妻対決、クルール対トレモントを煽る為の試合となり、人気絶頂の中でまさかのヒールターン、ケイシーとクルールのパワーカップル化は期待出来るが、今大会に関しては、チープ・フィニッシュに瞬殺が既にあったので、メインはもう少し良い様に描けたのではないかと思ってしまう。
平均より上。
評価:***