世界のプロレス探検隊

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AEW Collision 初回放送レビュー CMパンク&FTR対サモア・ジョー&ジェイ・ホワイト&ジュース/アンドラーデ対マシューズ

AEW Collision #1 6/17/2023

 

 

 


アンドラーデ・エル・イドロ対バディ・マシューズ(w/ジュリア・ハート)

 こちらも復帰戦となるアンドラーデ。WWE時代からの同僚で、2人のMAMIを擁する者同士、非常にアグレッシブな攻防を推し進め、リング外も広くそして速く活用した攻防は見応えあり。

 スピーディーでありながらもスケール感を備えており、そこにマシューズの脚の負傷という要素も追加させ、TVプロレスとしても観やすい工夫も入れている。終盤の大技ラッシュも非常に冴えていた。

 

 最後は狙い通りのプリズムトラップ(彼女であるリア・リプリーの必殺サブミッション)とフィギュアエイト(妻であるシャーロット・フレアーの必殺サブミッション)の攻防。まさにお互いのMAMIに捧げる大激戦でした。好勝負。
評価:****

 

CMFTR(CMパンク、ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)対サモア・ジョー&バレット・クラブ・ゴールド(ジェイ・ホワイト&ジュース・ロビンソン)

 

 

 

 

 CMパンクが遂に復帰。帰りを待ち続けた両翼のFTRを携え、シカゴ・ユナイテッド・センターに降り立つ。FTRが特に気合いの入った動きが土台を作ると、メインテーマであるパンク×ジョーのマッチアップへ。

 ジョーの切れ味鋭い逆水平が火を吹き、パンクとその後出てきたハーウッドを圧倒。パンク復帰後初めての相手にジョーを据えた意味が理解出来るシーンとなっている。大将ジョーの横でBCGの2人は副将としてインサイドワークを展開。

 特別な攻防はないものの、各々が研ぎ澄まされた動きを見せることで、緩さはない。CMパンク復活祭には変わりはないが、残りの5人が必要とさせるベストワークを確実に遂行。30分近いロングマッチにしたことで、自然とボリューム面もクリア。主役のパンクも復帰前位の水準で戦えているので、要所も締まる。

 パンク一座の復帰公演のメインとしては申し分ないでしょう。ジョーの存在感の高さも眼を見張るものでした。問題はここからどうするか。何ヶ月か経って見ないと判断するのは難しいでしょう。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:8