AEW Collision #20 10/28/2023
AEW女子世界王座戦-フライト・ナイト・ファイト
志田光(c)対アバドン
.@abadon_AEW wore a @Todd_McFarlane @Spawn inspired outfit on #AEWCollision pic.twitter.com/FZTBPODI9e
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— HIKARU SHIDA 志田 光 (@shidahikaru) 2023年10月29日
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— SirLARIATO (@SirLARIATO) 2023年10月29日
ハロウィンに出てくるリビングデッド”スポーン(SPAWN)”ことアバドンを迎え撃つのは、バイオハザードシリーズよりエイダ・ウォンに扮した志田。特に志田のエイダ・ウォンのコスプレのクオリティは流石に高く、実写版に登場して欲しいレベル。
それだけでこの試合は勝利確定なのだが、試合も様々な凶器やアバドンのゾンビギミックを上手く活用したハードコア戦になっている。志田も見事に特殊なハードコアを乗りこなし、アバドンをキャリーしながら最高のフィニッシュも生み出す。まさにハッピーハロウィーンな熱戦。
アバドンは非常に良い働きをしており、その良い働きを引き出す志田の腕もやはり素晴らしい。
平均的良試合。
評価:***1/4
AEW世界王座戦
MJF(c)対ケニー・オメガ
ケニーの王座最長在位記録を賭けたドリームマッチ。
ここへ来てMJFが押しも押されぬ完成大人気ベビーフェイスに君臨している為、試合は一進一退のアクションベース。ケニーがターミネーター式トペコンを繰り出せば、MJFもトップロープ超えの場外ダイブを繰り出す。可能性は無限大。その気になれば、ケニーにもオスプレイにもなれる事をアピール。
ヒールプレイなどはなく、支配ターンだけは行う形。テキパキと攻防は進める中、ケニーは、かつての最強最高、無敵の存在ではなく、未来にバトンを渡す役目を担う以前のスターである状態を表現。
コンディションは決してかつての様な全開ではないにしろ、トップスターには変わりはないので、過度に表現しない細かさがケニーらしい技といえる。
対するMJFは昇り龍そのもの。これまでは小悪党として躱して、決して踏み入れなかったケニーのハイインパクトな現代プロレスに真っ向から挑み、根本からケニーを超えていこうとする決意を示す。エプロンへの高速ドラゴンスープレックスや場外テーブルへのドクターボムを筆頭に、ケニーの得意技必殺技フルコースを真っ向から全て受け切り、親友アダム・コールの必殺技を借りながらも己の実力でケニーを超えていく激しく熱い内容。
ケニーの格を守る為の理由付けとしてドン・キャリスを絡めたが、必要最低限に留め、MJFが自らの手で団体の象徴ケニーを超えていったことを印象付けた重厚な激闘。
2人が築き上げてきた、今築き上げているレガシーが交差すれば、長いストーリーメイクは必要ない。
今このタイミングだからこそ生み出された一戦。団体を最前線で支え続ける若き象徴に対するご褒美は、団体を生み出した、業界の頂点に立った象徴達からのバトンを受け渡されること。コーディ、ジェリコ、パンク、モクスリー、ブライアンそして今回のケニー。
改めてMJFがプロレス業界における「選ばれし者」であるからを認識出来る名勝負。
評価:****1/2
全体評価:8.5