世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

MLW Slaughterhouse Review ロッキー・ロメロ対AKIRA/"現代版タズ"アレックス・ケイン対トム・ロウラー他

MLW Slaughterhouse 10/14/2023

 

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チェンバー・オブ・ホラーマッチ
セカンド・ギア・クルー(マンス・ワーナー&マシュー・ジャスティス)対The Calling(キャノンボール&テイロン)

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 SGCプレゼンツのクレイジーハードコアがオープニング。ジャスティスのスーサイドな魅力が発揮された一戦のハイライトは、金網頂上からの前転式ヴァン・ターミネーター。新日本、CMLLと提携しておきながら、このカードを揃えるMLWが1番クレイジーである。

 平均より上。
評価:***

 

MLW世界ミドル級王座&CMLL世界ヒストリック・ウェルター級王座戦
AKIRA(MLW ch)対ロッキー・ロメロ(CMLL ch)(w/サリーナ・デ・ラ・レンタ)

 誰がこの様なカードを観ることが出来ると想像したでしょうか。今年屈指のクレイジーかつサプライズのマッチメイクといっても良いでしょう。大日本でも活躍、竹田誠志に次ぐデスマッチとシュートスタイルの二刀流AKIRAが、CMLLのベルトを賭けて、新日本、NJPW STRONGの戦う敏腕フィクサー、ロッキー・ロメロと闘うと想像出来たでしょうか。
 カード通り、ロッキーが格差を示す展開が多くなるものの、中盤以降はAKIRAも持ち前のハードヒッティングとサブミッションでロッキーに応戦。流石に巧さはロッキーに分があるとはいえ、スタイルも近い事もあり、実力を示すスポットは十二分に与えられている。これが新日本参戦に直結するかは不明だが、単なるデスマッチレスラーでないことは証明出来ている。

 最終盤の必殺技を返し続ける攻防は少し蛇足ではあるものの、AKIRAの可能性を信じたコート・バウアーとどんな相手でも手を抜かないロッキーにより生まれた良試合。今大会のMOTN。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

MLW世界ヘビー級王座戦
アレックス・ケイン(c)(w/ボマイェ・ファイト・クラブ)対”フィルシー”トム・ロウラー

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 スープレックス・アサシン、ケインの切れ味鋭いスープレックスとアマレステクニックに、元MLW世界王者、デイビー・ボーイ・スミスJr.欠場の為、急遽戻ってきたロウラーのスタイルも噛み合っていく。

 本来のストーリーではないものの、マッチメイクの妙は感じさせる。ケインもまだ原石に近いレベルなので、これからではあるものの、現代版タズになれる可能性はかなり秘めている。ハードな攻防も多くあり、本線のストーリーではないものの、特番のメインとしては十分合格点を挙げられる。

 ケインは日本人も好きそうなタイプなので、日本でも是非見てみたい。

 中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7+