Prestige Wrestling The Things We Carry 12/30/2022
ロバート・マーター対アンソニー・ヘンリー
ヘンリーの猛烈なハードヒッティングが炸裂する展開。厳しい蹴りがマーターをこれでもかと撃ち抜く中、マーターもとことん受け止め、逆に煽り返し、自らも打撃戦を挑む。
シュータースタイルであり、若くしてテクニックも持ち合わせる逸材だが、この試合ではベテランハードヒッターのヘンリー相手に、アンダードッグ的な魅せ方も上手く嵌まっており、試合に熱狂と深みを与えた要因となった。今大会のMOTN。
好勝負。
評価:****
アティカス・クーガー対AKIRA
通常形式でスタートした後、アティカスが凶器攻撃を行ったことに端を発し、ノーDQに変更。その後は機動力が使えるデスマッチレスラーらしく、通常技の攻防も交えつつ、要所ではデスマッチアイテムで厳しい流血戦に転ずる。
特にAKIRAは、時を経てレスラー能力が上がったことで、特段デスマッチを必要としなくなりつうある程に成長しており、かつてICWで戦った時の様な荒々しさ刺々しさというよりは、技術でもまとめることが出来るのを示した内容。
クオリティは中々良い試合レベルだが、両者レスラーとしてステージが上がった事は感じさせる内容。中々良い試合。
評価:***1/2
アメリカン・ウルヴス(エディ・エドワーズ&デイビー・リチャーズ)対モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)
何でも出来るうちにやっておくのが鉄則。デイビーのスキャンダルに伴う引退から改めて再認識することとなったカード。今もなお切れ味鋭いMCMGと比べると鋭さが落ち、エドワーズに至ってはハードコアスタイルに変化し切った後。
往年のウルヴスらしさを仄かに感じさせながら、攻防を細かく積み重ねていく展開。特別ではないものの、ベテランらしく老獪なテクニックは堪能出来る一戦。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:8.5