West Coast Pro Wrestling Ill Mannered 5/13/2022
ウィル・オスプレイ対タイタス・アレキサンダー
西海岸インディ希望の星の1人タイタス・アレキサンダーに対し、オスプレイが先輩の格の違いを示し続ける内容。これぞニュージャパンというべき、オスプレイの得意なハードでスピーディーな展開に、アレキサンダーも持ち前の身体能力を武器に応戦。
オスプレイに付いていくのがやっとというところではあるが、そもそも付いて行けるだけでも選ばれたレスラーのみなので、悪い事ではない。
オスプレイにすればお茶の子さいさいではあるが、アメリカでもベストインザ・ワールドの存在感を刻み付けている。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
West Coast Pro Wrestling 93 Til Infinity 6/10/2022
竹下幸之介対”スピードボール”マイク・ベイリー
DDTでも対戦していたカードだが、更にステージを上げたこの2人がこの様な小箱でやっていい訳がない。全てにおいてこんなインディのレベルに居てはいけないハイレベル。日本でいれば似たタイプばかりなのと、マンネリで埋もれていたが、発展途上なレスラーも多いアメリカインディであれば、存在がチート。スケール感、身体能力共に他を遥か凌駕している。
勿論DDTで共に組み戦っていたベイリーは、竹下の事を理解しており、むしろ竹下が格上であるという日本での格の差をかなり意識していた試合運びを見せていた。とことん受けまくるベイリーだが、それであっても攻めに転じれば自らの時間を作れるのもベイリーの魅力。
少なくても後楽園ホールのメインクラスではないと割に合わないレベルの大熱戦。ベイリーのサポートにも支えられ、竹下がアメリカでのステータスをまた一段上げることに成功した好勝負です。
そしてもう一点、今大会の実況を務めたマイク・ベイリーの晴れた奥様となった"今、USインディで一番売れっ子実況"のヴェーダ・スコットの実況も見事。リバース・フランケンからの蒼魔刀、HARASHIMAオマージュの説明も見事。彼女の名実況もこの好勝負に欠かせない要因でした。
評価:****
— Veda Scott (@itsvedatime) 2022年6月9日
トレイ・ミゲル対ニック・ウェイン
(一向に登場出来ないけれど)AEWと契約した16歳の超新星ウェインに対して、急成長を遂げているミゲルがインパクトのスターである事を見せつけるかの様な切れ味鋭過ぎる動きに攻撃で圧倒。一つ一つの動きが最高レベルに研ぎ澄まされている。これ程までミゲルが凄ければ、いくら超新星といえども覆すのは容易ではない。勝ちは拾ったものの、軽量級の独創性、キレ、華麗さ全てにおいて、ミゲルが凌駕した一戦でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7