世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

Prestige Wrestling Black Sunshine Review ロデリック・ストロング対ケビン・ブラックウッド/山下りな対サンドラ・ムーン他

Prestige Wrestling Black Sunshine 6/18/2023

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West Coast Proヘビー級王座戦
タイタス・アレキサンダー(c)対ニック・ウェイン

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 West Coast Pro本体でもTLC戦を戦った22歳対18歳の両雄。LAグローブシアター開催とあってか、ここでもラインナップ。タイタスが控え目なヒールプレイを行った他は、華やかな攻防が多め。動きも良くタフな事も出来る両者らしい攻防の数々。

 フェイスヒールでダイナミズムを生むよりも、オープニングということでまずはわかりやすい見栄えを優先させた形。ニックはAEWへの旅立ったものの、やはりこの2人が今の西海岸インディでトップでしょう。粗さはあるが伸びしろ十分。それを感じさせるには十分な試合内容。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ノーDQマッチ
山下りな対サンドラ・ムーン

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 西海岸インディのライジングスターの1人サンドラが、ToS覇者であり、現GCWウルトラヴァイオレント王者、デスマッチ界の頂点に立つ山下に胸を借りたハードコア戦。

 サンドラは、流石に山下程はハードコアの経験がある訳はなく、山下のリード、コントロールが効いた展開となっている。その上、通常技の攻防においても格上の山下相手ではさすがに分は悪かった。

 現在Marvelousに参戦する為に来日中のサンドラ、人気は既にあり、可能性はある選手なので、成長を期待したい。平均より上。
評価:***

 

ロデリック・ストロング対ケビン・ブラックウッド

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 PWG参戦前に一足早くグローブシアターに足を踏み入れたロデリック。Prestigeだけでなく米インディきってのストライカーブラックウッドと打撃の打ち合いを起点として肉弾戦を行った。
 WWEを経て無駄が削ぎ落とされたロデリックが、再び加点式のインディの構築にアジャストする為には、ブラックウッドの様なハードヒッティングが得意な新進気鋭の若手は打ってつけ。

 この時点では、AEWでのコールにMJFを奪われたストーリーが進んでいない為、キャラクター性を活かせないので、その分レスラー本来の持ち味を出している。

 堅実なレスリングから、ロデリックが強烈なチョップと七色のバックブリーカーで支配。まずはROH時代を彷彿とさせる様なスタイルでの戦いを選択。WWEではシングルでこの様な20分超えをする機会はない為、いくら歴戦の猛者といっても、アジャストの時間は必要になるとは思ったが、難なくアジャスト完了。

 その後ロデリックの豪快な得意技を耐えつつ、鋭い攻撃を返していくブラックウッドと狙い通りの激しくスマートなハードヒッティングマッチ。想像以上の熱戦に仕上がりました。好勝負。
評価:****

 

モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)対ラスカルズ(トレイ・ミゲル&ザカリー・ウェンツ)
 Prestige対Wrestling REVOLVERの対抗戦と言いつつインパクト同門対決。ミゲルのヒールプレイを軸に、要所では軽快な連携を見せるラスカルズ。ミゲルのシングルでの躍進をどうタッグに落とし込めるかが鍵。

 好勝負クラスを狙う様な緊張感も強度も高い試合ではなく、要所を押さえてメインとして一定のレベルをキープして成立させる様な内容。終盤に差し掛かるとギアを少し入れ、インパクトで見る様な疾走感溢れる攻防を披露し、中々良い試合レベルまで押し上げてフィニッシュ。期待値は超えないものの、満足は出来る。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:8