DMDU(Deathmatch Downunder)
Roll On - 1st Anniversary Show 2/5/2022
DMDUヘビー級王座戦
ロイス・チェンバース(c)対ジェシカ・トロイ
ヒールでハイフライヤーのチェンバースが、人気者のトロイを迎え撃つ構図。トロイの腕折りに苦戦するも、チェンバースが小生意気なキャラクターを活かした構築と、豪快な攻撃を見舞い続ける。
経験値に勝るトロイが才気溢れるチェンバースを立てながら、自らも大量のハードパンプをしつつも、体格差をものともしない反撃を難なく決める辺りは流石実力者。最後はドア破壊も豪快に繰り出しながらハードに幕。見応え十分でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
リッチー・テイラー引退試合
リッチー・テイラー対ジョエル・ベイトマン
団体旗揚げ1周年大会のメインは、リッチーの引退試合。じっくりとしたレスリングから、デスマッチレスラーらしい流血姿での試合運び、得意のハードヒッティングを連発し、最後の晴れ舞台に奮闘するリッチーと観たいものは揃っている。
ベイトマンはレスラーとしての腕は発展途上なので、引退試合を飾るリッチーが地力に勝る為、試合をリードしていたのは鮮明に映っていたので、ベイトマンもバトンを託された者として、リッチーを上回る位の腕は付けたい所。
ただ20分超えのロングマッチを、エモーショナル感を残したまま上手くやり切ったのは評価したい。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2
DMDU(Deathmatch Downunder) Not Here 2 Fuck Spiders 4/16/2022
DMDUオーストラリアン・デスマッチ王座戦
コーレン・ブッチャー(c)対アレックス・コロン
豪州進出を遂げたコロン。デスマッチ先進国のトップスターとして先輩風を吹かす形となるが、今回に限ってはそれが功を奏す格好に。コロンとブッチャーではデスマッチレスラーとしてもだが、レスラーとしての力量差が非常にある為、コロンが圧倒し、ブッチャーがアンダードッグとしてどう跳ね返すかという展開にしたのは、リアルな力量差にも基づいており正解。
ブッチャーのホームDMDUマットでは盛り上がる展開には違いない。間を埋めるスポットも、大量の蛍光灯やガラスボードを投入。断崖式のガラスボード葬に、蛍光灯トラップなどド派手なスポットは迫力十分。コロンの猛攻を何とか返していく展開には、ここまでやるかと思わず見入ってしまう。
クライマックスまでは、好勝負レベルの歴史的な試合内容だったが、コロンの格を落とさずに、ブッチャーを勝たせて、次に繋げるストーリーを作り出すという難解な形を取らざるを得なかった事、そしてそのクライマックスを微妙な形で描いてしまったことにより、フィニッシュで盛り下がってしまったのは残念。
このクライマックスは仕方がないことではあるが、上手く隠していたレスラーの力量が求められた形を取ったのが要因。そこはDMDUが今後USシーンに近づく為の反省材料となるだろう。クライマックスまではコロン招聘の意味を多分に感じられる凄まじい死闘なので、見て損はない試合です。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4